【PASの党大会で指導部層から学者グループが後退した】イスラム政党PASは( Muktamarと呼ぶ)党大会を開催しました。
対立候補が立つことなく党総裁に引き続き選ばれた(5選)Hadi Awang総裁は演説の中で、PAS党の党提であるイスラム国家について述べました、「イスラム国家の概念を押し進めていく時期がまだ来ていないので、党はこれをくどくど繰り返して言うことはしません。」
副総裁には3人の候補が立候補してこれまでにない接戦になり、投票が行われました。その結果、(ベテラン政治家の)Mohamed Sabuがイスラム学者でもある現職を僅差で破って副総裁に選ばれました。
3人からなる準総裁も6人から争う選挙となり、現職2人に加えて、穏健グループの1人が選ばれました。この結果、総裁、副総裁、準総裁の中で、イスラム学者は総裁のHadi Awangだけという(珍しい)ことになりました。
党の中央委員会18人中、学者グループは6人だけが選ばれた一方、穏健グループは8人が席を得ました。
今回のPAS党大会では、党指導階層においてイスラム学者のグループが敗れ、穏健なグループが圧倒するという結果をみました。
(Intraasia注:マレーシアの主要政党はどこも、1人の総裁、1人の副総裁、3人の準総裁というありかたです。学者が党を指導するというPAS 党の伝統的あり方に、今回は少し変化が出たようです。興味深い変化です)
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