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「新聞の記事から」は日本人が興味を抱きそうなことだけを対象にしていません。幅広くマレーシアを姿を伝えるためにニュースを選びその解説を加えています。

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11月30日のマレーシア記事

【UMNO党大会閉幕、ナジブ総裁の演説における重要点】
クアラルンプールのPWTCで開かれていた政権党UMNOの定期党大会が閉幕しました。

閉幕の演説の中でナジブ総裁(首相)はサバ州とサラワク州について述べました。「我々は石油ロイヤルティー、州権、その他の州に関することは議論できます。しかしマレーシアから分離するということを持ち出してはいけません。この件に関しては交渉の余地はありません。」

(華語新聞は第一面で、華人票が必要だというナジブ首相発言を大きく報道する)
ナジブ首相は党大会閉幕演説の中で強調しました、「UMNO は華人からの票が必要である、そうなることで総選挙で(確実に)勝利することができる。」

党大会の総会では、一部の代議員から華人界からの支持は要らないとの主張があったので、これらに答えたものです。ナジブ首相は党大会の前にもある新聞で、UMNOにとって華人票は大切であると、強調していました。
「Barisan Nasional (国陣) を維持していくことは非常に大切です、しかしながらマレー人の原則を犠牲にしてまでということではない。」

(Intraasia 注:サバ州とサラワク州でごく少数だが、公然とマレーシアからの離脱を主張している人たちがいることを念頭にしたものですね。半島部を軸にしたUMNOは両州の分離などということは絶対に認められないという立場です。 前回の総選挙で華人界の8割近くが民聯 (Pakatan Rakyat) に投票したことを受けて、マレー民族主義者層とUMNOの一部に公然と華人界を批判する声が起きた、それが華人界の支持など要らないという主張です。ナジブ首相は現実的政治家としてそんな極端論には組しないと宣言したわけです)

【2015年度予算案が可決された】
今週は今年の国会会期の最終週でした。
その最後段階で、来年度予算案が国会に提出されてから28日後に可決されました。2015年度予算案は 総額RM 2739億になります。

【未成熟ココナツ1個の卸値とレストランなど小売商の販売価格に関して】
(ココナツを供給する)卸し商から高く売られたので、未成熟ココナツを1個 RM 6.50で売らざるを得ないという、mamak(インド人ムスリム)大衆レストラン主の主張があった。これは明らかに論理的ではない。当新聞(マレーシア語紙)が調べたところ、卸商が1個RM 2に満たない価格にしていることを掴んだからです。

ペラ州Taiping のあるココナツ卸商は語る、「未成熟のココナツは1個RM 1.90で卸している。この値段は変わりません。小売り者が少数しかココナツを販売しなくても1個RM 1.90、たくさん売る販売者でも1個RM 1.90で卸している。小売り者の場所が大変遠ければ、運送費はその小売り者が負担します。」

東海岸州では、同様のココナツを卸商は1個RM 1.70位で売っています。 クアラトレンガヌの未成熟ココナツの小売り者は語る、「(ココナツを割ってその汁を注いだ)ココナツジュースのグラス一杯をRM 1.50で売ります、ココナツ丸々1個はRM 3.0で売っている。」 「今年初めにココナツ卸商は1個あたりRM 1.20からRM 1.70に値上げしました。」

国内取引と協同組合と消費者省は、そのあるmamak レストランが未成熟ココナツ1個をRM 6.50で売っているという苦情に関して調査することになります、それは消費者には高すぎる値段だからです
国内取引と協同組合と消費者省によれば、未成熟ココナツは価格統制品ではありません、その価格は卸商によって決められる。」

我々(この記事を載せた新聞)は少し前に、 スランゴール州ペタリジャヤにある mamak レストランではココナツ1個の値段が通例に比べて高すぎて受け入れられない、という苦情が複数の客から出ているとの記事を載せました。




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11月29日のマレーシア記事

【UMNO を批判するアンワル元副首相の指摘点】
野党陣営民聯 (Pakatan Rakyat) の指導者であるアンワル元副首相は主張する、「マレーシアの主たる問題はマレー人の間における収入格差である、豊かなマレー人は大変豊かであり、貧しいマレー人は貧しさにひしがれている。」 

アンワル元副首相は、最近発表された国連開発計画がその報告での指摘を取り上げて、収入の不平等と格差は民族間に起きていたものから民族の中での格差に移行していると、述べました。
「マレー人と華人の間にある格差を言っているのではない、豊かなマレー人と貧しいマレー人のそれを言っているのです。」 と彼はペナン州で屋台センターでの演説で語る。

アンワル元副首相は聴衆に、国民が面している経済問題は国家の指導者問題に起因する、この問題はマレー人だけでなく全ての民族が面している、ということを忘れないようにと述べました。そしてBarisan Nasional (国陣) は民族感情を燃え上がらせて関心をずらしている、とBarisan Nasional (国陣) を批判しました。

(Intraasia 注:アンワル元副首相を支持するということではなく、彼の言葉には一面の事実がある。格差の指摘は全く反対の陣営にいるマハティール元首相だって言っている。つまりマレー人の間における格差のひどさです。UMNO党大会の会場を観察していると、きれいに着飾った、貧しさとは縁遠そうな代議員と取り巻きが一杯いる。決して安くはないPWTC内のレストランはいつも人で一杯であり、PWTC内の特設バザール会場は買い物客、100%マレー人と言える、で混雑している。 その一方マレーシア語大衆紙をみれば、水災のためにオンボロ家屋を避難する田舎のマレー人たちの写真付記事が載っている。 )

【UMNO党大会で敏感問題に触れた代議員の発言から】
UMNO大会における総会の場で各地の代議員がそれぞれ主張を述べました。
スランゴール州スバン地区 MNO代議員は、各民族が団結することを推し進めるために、政府は小中学校での単一源流化を実施すべきであると、主張しました。「各国の教育制度はこの単一源流である、これによって団結を促進していくことができる。」

マラッカ州の代議員は提案する:国民学校の教科に華語とタミール語を必修科目として加える、こうすることで国民学校をより発展させていく。 他民族の学校を閉鎖させる前に、我々はまず国民学校を強めていくことが先である。

別記事
(これとは全然別に)UMNOの党員数は現在347万7千人であると、UMNO総務会長が明らかにしました。支部数は21000以上ある。

(Intraasia 注:華語小学校つまり国民型小学校の問題は最も敏感な問題の1つです。単一源流とは、要するに国民小学校だけにする教育制度の在り方を指す、華人界の表現です。 華語教育界は、国民学校で華語やタミールを必須化して教える提案に惑わされるようなことはない。華語教育界は、科目としての華語の充実は当然として、華語で教える、華人理念を植えつけるということに至上価値を見出すのです。だからUMNO代議員の主張とはしょせんかみ合わない。
当然ながら名目だけの党員もかなりの数にのぼることでしょう。とはいえ、政権の中枢を握るUMNOが国内最大の勢力を誇ることはまぎれもない事実です。)

【公共交通用車両と漁船用の燃料に対する補助金は従来通り出していく】

国内取引と消費者省の長官が、公共交通用の車輛と漁船用の燃料費は依然として国家補助を出していくと語りました。

ディーゼル油の価格は従来と変わらない: 漁船用は 1リットル RM 1.68、公共交通車輛用(11種類の車輛)は RM 1.88.
 
公共交通車輛用(11種類の車輛)とは:タクシー、スクールバス、乗り合いバス、中長距離バス、霊柩車、救急車など
現在のディーゼル油の一般小売価格は1リットル RM 2.20です。

(Intraasia 注:ものすごく安く設定されている。これが横流しされる主因であり、陸または海を経由して隣国への密輸出が摘発されたニュースは昔から数多く新聞に載ってきた。見つかるのは一部ですから、つまりそれほど横流し行為は蔓延しているということです)

【円とリンギットとの為替レート(外為相場)】
1万円を銀行で両替すると RM 279.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 329.2 を入手します。

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11月28日のマレーシア記事

【扇動罪法の続行を宣言したナジブ首相の党大会演説】
UMNO党大会の(プログラム中でハイライトでもある)総会が始まりました。約2千700人の代議員と何千人かの非代議員参加者が会場を埋めました。

(非常に強力な治安法である、扇動罪法に関しては、リベラル思考に傾斜する人たち、その乱用を憂う人たちからはしきりに廃止を訴える声がある、一方体制側勢力は一貫してその存続を強く主張している、この声は単にマレー民族主義組織だけではなく、草の根保守的な層からも存続支持があるようで、例えば婦人部 WanitaUMNOなども扇動罪の維持を強く主張している。マレーシアの扇動罪の適用範囲は広く、政府や国家に対する反逆だけではなく、宗教への批判的言動やブミプトラ権利への疑問言動も扇動罪の適用対象になる)

UMNO 党大会の総会の開始演説の中で、ナジブ党総裁(首相)は扇動罪法1948年の続行を公言しました。
総裁はまた、扇動罪法に新たな条項を設けて強化するとも述べました。 総裁は、扇動罪を廃止せずに強化することに、Barisan Nasional (国陣) の構成政党が同意してくれるであろうと確信を表明しました。

「重要なことは、この法律を公正な態度で効果的に施行することを保証しなければならないということです。」 「含むべき項目は、イスラム教の神聖さを守り、どの宗教であれそれを侮辱することを犯罪行為とみなすような内容です。」 「さらに、サラワク州とサバ州をマレーシアから離反するように煽る者に対しても対処行動が取れる内容を扇動罪に加えます。」

扇動罪法1948年はマラヤ独立前にマラヤ共産党対策として成立した法です。その後1969年に改正されて、国語マレーシア語、ブミプトラの権利、国王制度に関して疑問を呈するような公開発言に対しても適用されるようになった。

一方野党陣営の指導者であるアンワル元副首相は述べる、「ナジブ首相はUMNO内にある極端な勢力からの圧力に屈した。野党陣営は引き続き扇動罪への抗議の声を上げていきます。」 

(Intraasia 注:午前中にPWTCを訪れた。今党大会2回目の訪問だ。今日から各地の代議員が主張表明する日程であり、代議員のほんの一部だが、思い思いの主張を総会で披露する。PWTC内にはいくつものスクリーンが設けてあり生中継するので、一般者も総会の様子がわかる。さらに例年と同様に、大きなホールが一般観客専用に割り当ててあり、椅子が恐らく1千脚ぐらいおいてある。Intraasia はそこに1時間以上座って発言を聞いていた。とても発言内容の細かな部分までは理解できないが、”Melayu マレー人”という単語が頻繁に発せられる。マレー民族感情に訴える発言がしばしば出てくる、そういう時には総会場だけでなく、一般観客ホールでも拍手がわく。 
PWTC 内は参加者も一般者も警備保安員なども完全なるマレー人世界であり、こんな所に1人で座っていていいのかな、という思いに捉われる。PWTC 内には臨時のスタジオが複数設けてあり、時々ニュース報道の女性が実況中継をしていた、また別の場所ではカメラを回しながらUMNOベテラン党員にインタビューなどもしている。 Utusan Malaysia 紙は広い部屋を借り切って報道室にしている。政権党の支配力、財力、影響力を示す、マスコミの報道ぶりであり、各紙ともUMNO大会特集にページを割いている。)

【国会の委員会が KLIA2の施主である空港持ち株会社を批判】
(マレーシアのほとんど全ての空港を保有し運営しているのが、マレーシア空港持ち株会社です。今年5月に開港したKLIA2は総建設費が当初のRM 17億からRM 40億に大幅に増えた)

公共会計委員会による、KLIA2に関する報告が国会に提出されました。
同委員会は持ち株会社を批判して、KLIA2を建設する際低コスト空港のニーズを考慮することを怠ったとしています。

同委員会の議長は述べる、「空港持ち株会社は、空港を使う人のために建設すべきであり、どんな人たちが空港を使うべきかを決めるべきではない。」 「これは、我々がKLIA2の建設に関して見つけたことことから是非強調されるべき明白なことです。」

会計委員会の報告書では、KLIA2プロジェクトは、LCCターミナルの代替えという当初のコンセプトに従わなかった、その結果ハイブリッドなコンセプトを持ったターミナルに変貌した、そのことで建設費が予想以上に増えた、としています。「そのため、KLIA2は マレーシアの中心空港としてのKLIA の地位を脅かしているかのように見える。」 「アジア太平洋地域における、最も競争力を持った低コスト航空用ハブを作るという黄金の機会を失ってしまった。」

「KLIA2は大きすぎて、利用者が移動するのに困難を感じる。」 「チェックインカウンターの外部にある、ショッピングセンターコンセプトはやりすぎであり、低コスト航空用空港のターミナルとしては不適当である。」

公共会計委員会は政府に対して、(国の機関であり、公的な企業の監査などを行う)会計監査庁がKLIA2の完全なる監査を行うように指示すべきだと、結論つけました。

(Intraasia 注:まことに同感です。LCCターミナルに比べて大いに向上したことは褒めるべきことだが、今度は消費志向になり過ぎて本来の低コストターミナルのコンセプトから離れているのは明らかです。 AirAsia が建設中にしきりに批判していたように、建設費が数倍に膨らみ、工期が大幅に伸びた。低コスト航空の低コストターミナルで十分であり、高級な扱いを望む航空乗客は、KLIAを利用すればいいのです。)

【マレーシア航空(MAS)の受け皿となる会社を設立する法案】

困難に陥っているマレーシア航空(MAS)に関して、現在の Malaysia Airline System Bhd を救済して、その代替となる会社が創設されることになる。その代替会社が現在のマレーシア航空(MAS)の全ての負債と資産と系列会社を引き継ぐことになる。 以上の趣旨で大臣が国会に法案を提出しました。「マレーシアの経済発展を促進するために、国家の航空会社が引き続き存続していくようにすることは、公共の利益です。」

この法案が可決されると、新会社 Malaysia Airlines Bhd が設立されることになる。

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11月27日のマレーシア記事

【UMNO 党大会3日目の話題】
UMNO党大会における婦人部(Wanita UMNO) の婦人部長の演説から: 「我々マレー人が、先住民としての我々の特権(複数形)について他民族から疑問を呈されたくなければ、我々は同時にこの国で権利を持つ他民族を尊重しなければならない。」 「何人もブミプトラの特別な地位とマレー語の国語としての地位に疑問を突き付けることは許されない。」

青年部(Pemuda UMNO)の青年部長の演説から:マレー語は国語である。しかし多くの国民がマレー語で会話をすることができない。それは彼らが各民族語による国民型小学校で学ぶからです。」 「国民型小学校制度は存続すべきであるが、そういう学校では国民結束をより強めるためにもっと努力が必要です。」 「我々は民族的サイロによって隔てられてはいないということを、世界に示そう。我々はマレーシア市民です。」

若い女性部(Puteri UMNO)の部長は述べる:Puteri UMNO 所属の党員数を2018年までに50万人にしたい。現在のPuteri の党員数は37万5千人です。」

(Intraasia 注:Puteri の制限年齢は確か30歳、いや35歳かな、が年齢上限でその後は Wanita に移ることになる。PWTC 内では代議員や支持者らが人物写真、要するに記念写真、を撮っている姿をあちこちで見かける。中にはセルフィーもある。多くの女性は2階全部に広がるバザール会場で買い物をしている。政党大会になぜバザールが開かれこれほど人気あるの? と毎回奇妙に思う。UMNO大会はこのような捉え方をした人たちが何千人とやって来るのです)

【例年雨季の水害に見舞われるクランタン州では複数の省庁機関が対応準備を整えた】
クランタン州の消防と救助庁の職員575人は出動準備を整えており、370人の志願隊員と共に州内で発生する水災の被害者救済活動に臨んでいます。

州消防のトップは語る: 災害に応じるために52艘のボート、85の輸送設備を用意している、加えて災害がひどくなった時のために数機のヘリコプターもある。
「緊急医療対応サービス用の6台の救急車と22人の隊員及び水害救助チームの隊員32人も揃っています。」
「消防は 水位が必ずや頻繁に上がることが知られている、いくつかの地域を定期的に訪問している、例えば Rantau Panjang, Jeli, Gua Musang です。」

マレーシア市民防衛庁(JPAM)のクランタン州長官は語る:27000人の隊員中 1000人ほどが、水災被害の援助のために出動できるべく登録している。市民防衛庁(JPAM)は28艘のボート、4車輪の高速交通用具(この単語の意味が不明)30台、トラックを擁しており、州内の水災被害者の救援活動に使います。」

クランタン州の保健局も常に早めの行動を取って、州で毎年雨季の時期になるといつも対峙することになる、水に起因するいろんな病気に対応する準備をしています。 
同局の長官は言う、「雨季はまだ始まっていないが、我々はいつも防止の観点から支援をしています。 水害が起きれば、我々が監視するのは水による病気です、例えば腸チフス、食中毒など。」

(Intraasia 注:半島部は既に雨季に入って東海岸州だけでなく各地で少しづつ水害が起きていることを、新聞は載せている。東海岸州であるクランタン州やトレンガヌ州では雨季の水害は起きるかもしれないのではなく、常に起きるのであり、さらにその起きる地方、地区が固定しているかのような印象をも持つ。 もう20年以上この雨季の水害ニュースを読んできた。広範囲で規模の大きな治山治水事業が必要だと州当局も政府も政党もわかっているはずです。しかしそれが十分になされていないことは雨季行事化した水害からわかる。)

【クアラルンプール市庁が発行の交通違反切符は未納率 90%】
(都市部の自治体には各種の違反行為を取り締まる、または撤去などの強制執行も行う取締り部門がある。自動車・バイクに対して駐車違反などを取締り、違反者には交通違反切符をその場で発行する)

クアラルンプール市庁の取締り部が主として自動車・バイクの駐車違反に対して発行した、交通違反切符の枚数が今年は11月までで956,068枚になります。しかしその違反金を収めたのはわずか1割に過ぎず、861,176枚が依然として罰金未納です。その未納増額はRM 4千万にもなる。 1枚の違反切符の額はRM 50からRM 300の範囲です。

さらにクアラルンプール市庁の発行した交通違反切符を過去にさかのぼると、2007年から2013年までに総計 478万枚が未納になっている。

取締り部の長は語る、「クアラルンプール市庁は未納者を交通違反ブックリストに載せるであろう。道路交通庁(JPJ)はブラックリストシステムを向上させたので、クアラルンプール市庁発行の違反切符で多額に未納している者を載せることができる。」 

市庁によれば、取締り部と道路交通庁の協力は既に始まっているとのことです。これまでに取り締まり部が道路交通庁に送ったのは 3346件です。来年はさらに多くの件をJPJへ送るとしています。

クアラルンプール市庁が発行する交通違反切符の違反内容:駐車違反、 道路交通妨害行為、駐車料金を払わない、道路上に記された黄色い場所に駐車した、交通信号無視、

現在クアラルンプール市庁は既発行の交通違反切符に対して、違反額の割引を実施しており、12月末まで続けます。収める額は バイクがRM 30、普通の自動車がRM 50、重車輛がRM 100です。

(Intraasia 注:昔から交通違反切符など無視する人が多数だと言われている。まさにその通りの数字を示している。納付率がわずか1割しかない。 ブラックリストに載せるといっても相当枚数多く発行された未納が多額な人対象であるから、5枚や10枚未納者は対象にならないのではないかな。要するに無視する者が得する構造ですね。正直にすぐ収めた人は全額払い、後で割引期間に払う人が少額でよいというのも、まことおかしな話です。)

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11月26日のマレーシア記事

【政権の要UMNO の党大会が始まった】
(政権を握る Barisan Nasional (国陣) の中心政党であるマレー政党 UMNO は毎年大体この時期に党大会を開く。国内で最大の政党であるUMNOは党員も最多数を誇る。今年は全国から6千人ほどの代議員が参加するとのこと)

UMNO党大会がクアラルンプールのPWTC が25日から始まりました。最終日は29日です。

ナジブ総裁(首相)が初日の非公開全体会議で演説した内容によれば、マレー人以外の他民族を脇に追いやるのは賢いことではない、また賢くない戦略だと述べました。Barisan Nasional (国陣) が次の総選挙で勝つためには、華人、サバ州民、サラワク州州民など全ての民族の支持が必要です、と発言し、ました。

クアラルンプールの1つの支部長でもあるよく知られたUMNO関係者は言う、「マレー人が少数派で非マレー人が多数派を占める都市部地区のUMNOの代表として総裁の言うことに同感する。好もうと好まずと、我々は非マレー人からの支持が必要である。」

党大会の運営責任者である、ヒシャムディン党準総裁(国防大臣)は語る、「党は代議員がいろんな観点で話すことを認めます。 どの代議員もその心内を述べることに制限はありません。しかし彼らは注意深くなければならない、それは彼らの発言は党員だけが聞いているわけではなく、他の国民も聞いているのです。」

UMNOkonvensyen2014.jpg

(Intraasia 注:今党大会は開会前から、代議員が敏感な問題をどれくらいオープンに討論、主張するかが注目されている。敏感とは、宗教と民族に関することで、つまりイスラム教の宗教的地位をより強める主張、華人の華語教育学校のあり方への批判などです。マレー民族主義者諸団体はこの党大会直前に、華語小学校の廃止を主張する決議をした。 党準総裁は副総裁の下にある党職名で3人おり、英語に捉われてこれを副総裁と訳すのは間違いです。
大会2日目の本日会場のPWTCを訪れました。Intraasia は平均すれば2年に1回は大会時にPWTCを訪れてきただろう、だからこれまでに10数回になるはず。いつものことながらPWTC内で目にする99%以上はマレー人であり、華人的容貌の人間はマスコミを除けば皆無に近い。今回もかなり場違いな気分に襲われたが、しばらくPWTC内をうろついて様子を観察。もちろん部外者は報道陣を除いて会場内部へは入れない。2日目は青年部、婦人部、若い女性部がそれぞれ大会を開いていた。上左写真に撮った一般ホールではこのように支持者の女性が座込んで、部大会の模様を中継する大スクリーンを見ながらおしゃべりしている。とにかくPWTC内はごった返しており、演説や討論が行われる会場内部は別として、PWTC内は例年カーニバル的雰囲気です。)

【KL の8本の道路が新しい名前に改名される】
クアラルンプール市庁は市内の8つの道路名を変更する手続きを進めていると発表しました
変更後の道路名はいずれもかつて国王の座に就任したスルタン名にちなんでいます。市庁幹部は、新しい道路標識名を取り付ける仕事は11月26日に行うと語りました。

Jalan Duta → Jalan Tunku Abdul Halim, Jalan Khidmat Usaha → Jalan Sultan Haji Ahamad Shah,
Jalan Ipoh  → Jalan Sultan Azlan Shah , Persiaran Duta → Persiaran Tuanku Syed Sirajuddin,
Jalan Khidmat Setia と Jalan Ibadah → Jalan Sultan Mizan Zainal Abidin, Lebuh Raya Mahameru → Lebuh Raya Sultan Iskandar
Persiaran Mahameru → Persiaran Tuanku Ja'afar, Jalan Semarak → Jalan Sultan Yahya Petra,

別記事
「このクアラルンプール市庁の道路名改正は、スルタン会議から連邦直轄領に対する要請を受けたものである、そして内閣は昨年承認しました。」 と省の副大臣が述べました。

(Intraasia 注:Jalan Duta, Jalan Ipoh, Lebuh Raya Mahameru のような交通量が極めて多い主要道路もが改名される、というかう改名作業が既に終わりつつあるようであり、いずれも王族名に変更ということです。全く公開論議されることなく、市庁の内部で決まったようで、唐突という印象を多くの人が持つことでしょう)

【21歳の華人女性が髪の毛用電気器具を万引きして起訴された裁判】
マラッカの市内にある Aeon ショッピングセンターの2階にある売り場から、今年8月6日夕方、髪の毛を伸ばす電気器具、価格RM 128、を盗んだ女性が起訴されて、下級裁判所で判決を受けました。

この女性はマラッカ州 Batu Berendam に住む21歳の女性(華人姓名が書かれている)で、販売員です。起訴状によれば、その被告が店の2階から電気器具を持って支払うことなく1階へ降りて行ったのを店の保安係が目撃しました。保安係は彼女を追って捕まえました。

彼女はその後起訴され、マラッカの下級裁判所で開かれた裁判で、裁判長は被告に懲役1日と罰金RM 500を言い渡しました。判決の前、被告についた弁護士は、被告への刑は最低限にして欲しいと裁判官に訴えました。この被告に適用された法律、刑法?380条、では最高は懲役10年または罰金も科せるとなっている。

(Intraasia 注:こんな小さな雑犯罪なのに、この大衆紙は被告の氏名と年齢と地区名を明らかにしている。さらに被告が警官に付き添われた写真では顔がはっきりと見える。 ここまで個人情報が明らかにされたら刑罰以上に苦しむだろう。この小さな犯罪よりもずっと社会的重みのある公務員や企業家の汚職などで氏名が控えられたり、写真が掲載されないことがあるのだが・・・・・。なおマレーシアでは懲役1日、つまり日帰りなんでしょう、という懲役期間の判決が時々あります。1か月の書き間違いではありませんよ)

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11月25日のマレーシア記事

【スランゴール州の来年度予算案】
(国内で人口最大で且つもっとも工業化の進んだ州がスランゴール州です。民聯 (Pakatan Rakyat) が支配する州でもあり、州首相が最近交替したばかりです)

スランゴール州政府は2015年度州予算案を州議会に提出しました。
州首相は州予算の透明度を保証すると述べました。「2008年からこれまでずっと赤字予算になっていた。」
予算案はRM 24億2千万であり、内行政運営予算がRM 12億8千万、開発予算がRM 11億3千万です。しかし税収予定はRM 19億7千万なので赤字予算です。

州首相によれば、州の備蓄金は今年11月時点でRM 33億もあります、これは2013年9月の29億から 4億も増えています。

(Intraasia 注:面積でなく経済力で最大の州が年度予算RM 24億というのはなんか少ないように思える。ちなみに第2ペナン大橋の建設費、KLIA2 建設費はそれぞれがRM 40億から45億です。)

【マレーシアの国連難民高等弁務官事務所の腐敗した行為を暴いたとアルジャジーラ】
マレーシアの難民に対する扱いがまた注目を浴びています、これは中東基盤の国際報道機関のアルジャジーラが収容所の難民に対する搾取やひどい状況、マレーシアにある国連難民高等弁務官オフィスの職員による汚職行為を暴いた報告を報じる予定だからです。

アルジャジーラの報道者の1人が身分を隠して聖職者に扮し、難民が収容されている収容所を訪れることができました
国連難民高等弁務官オフィスによれば、第3国への出国を願ってマレーシアにやって来た難民は15万人を数えます。

マレーシアは最近、国連の安保理事会の非常任委員会国に選出されました、しかしマレーシアは難民の地位を認める1951年難民条約を調印していません。
それゆえに、難民は働くことを認められていないし、子供は学校へ行くこともできません、そこで難民たちは自らのコミュニティー学校を設けて自民族の子供たちの教育をしています。難民はまた時を 選らばずに拘留され、過密に押し込まれた収容所に入れられます。アルジャジーラの報道者は不潔な状態だと評している。

この報道者の報告では、収容所でみた中にチェーンや手錠でつながれた者、何日も食べていない者たちたくさんがいました。
また直前に出産したばかりの女性や子供が収容所に連れてこられたのを目撃した、これは国連条約と子供の権利に違反することです。

詰め込まれた収容所の部屋に1日中入れられている難民は彼に語った: 強制的に皆の前で裸にされ殴られたり蹴られた。
マレーシア当局は収容所における権力の乱用の存在を認めてはいるが、マレーシア政府はその状態は他国よりも良いと主張し続けている。

このアルジャジーラ報道者はまた、国連難民登録証の違法な取引を明らかにしました、これはマレーシア人の代表が率いている。
「この行為で得た金は(マレーシアの)国連の上部の者たちののポケットに入る。これは長い間やっていることです。」と国連通訳者の1人は語った。

マレーシアにおける難民高等弁務官オフィスの任務は助けを求める難民によって圧倒されている、毎日1千人以上の難民と庇護を求める者たちがオフィスにやって来るからです。

(Intraasia 注:上記でも書かれているように、難民を定住化させない国策であるマレーシアなのに奇妙なことに、マレーシアには国連難民認定の難民が10万人ほども滞在している。その内9割ぐらいはミャンマー難民です。これはある時期の数であり通算で言えばこの数よりはるかに多い。日本が引き受ける難民の少数さに比べて多さがわかるでしょう。マレーシアが非公式であれ彼らを受け入れている国であるからか、それとも違法合法に入国しやすいのか、まあ多分その両方でしょう。最大の理由は既に難民各民族のコミュニティーがマレーシアに確固としてあることでしょう。彼らは固まって住んで集団で行動する。だから受入れ皿があるということでもある。日本へ一時滞在であれ行こうという者などほとんどいない。
マレーシア当局の人権非重視と国民の人権意識の薄さを考えれば、この報告はまんざ虚偽とは思えない、そういう面もありそうですね。しかしながらそれでも難民希望者はマレーシアにやって来る。これが事実なのです。このアルジャジーラ報道者は実際に難民が暮らしている生活風景は知らないだろう。  建前は難民と難民希望者は働けない、しかし現実としてすごい数の難民が働いている。もちろんマレーシアが労働力を必要とするからですが、マレーシア人は難民であれ不法外国人労働者であれ、あまり気にしないからです。マレーシアの学校は彼らを受け入れない、彼らも特にマレーシア学校へ行こうと願ってないはずです、なぜなら定住するわけではないからです。だから自分たちでビルの一室を借りて学校運営している、イントラアジアの地区にはこれが数校ある。
イントラアジアの地区には4桁のミャンマー難民が住み、アパートの住民の半数前後は常時難民です、この1年程は数割に減ってきたがこれがこの10年近く続いてきた。2000年代はまさに難民に囲まれて住んできたと言えるほどです)

【KLと東海岸州とを結ぶ長距離バス運行は12月からTBSバスターミナルへ移る】
(10月15日付け記事で既報した Hentian Bus Putra が閉鎖され、バス運行の移転先が決定しました)

クアラルンプールと東海岸州を結ぶバスターミナルである Hentian Bus Putra (プトゥラバスターミナル)は11月末で閉鎖されて、バス運行は2014年12月1日から TBSバスターミナルへ移ります。従ってクランタン州、トレンガヌ州、パハン州方面の長距離バスは今後 TBSバスターミナルから発着します。

少し前にクアラルンプール市庁はプトゥラバスターミナル が入居している建物は安全性がもはや保証できないと報告していました)。

(Intraasia 注: 移転先はやはりTBSバスターミナルなんですね。TBS はまだ余裕のあるマレーシアで最良のターミナルですから結構なことです。1990年代初期からプトゥラバスターミナルを利用してきた者として、プトゥラバスターミナルの限界も感じていましたからね。
クアラルンプールのバスターミナルに関しては、Intraasia のホームページの 【クアラルンプールの交通機関案内編】にある該当項目で昔から詳細に案内し、変化に合わせてよく更新しています。そちらをご覧ください。)

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11月24日のマレーシア記事

【マレー民族主義者の諸団体は、高等教育の奨学金免除をブミプトラだけに限定することを主張した】
( 国家高等教育基金(PTPTN)は高等教育を受ける国民のための奨学金です。しかし返済しない受領者が非常に多いことが長年問題になっている。10月10日の記事を先にご覧ください)

300ほどのマレー人の権利団体が11月23日にクアラルンプールで国民統一大会を開きました。

(ウルトラマレー民族主義団体として恐らく最も知られている組織である) Perkasa の長が率いる委員会が起草した覚書の中で主張する: 国家高等教育基金(PTPTN)の返済を免除されている奨学金受領者の多くが華人である、このことがブミプトラに怒りを抱かせている。

「ブミプトラ学生と比べた時、多くの非ブミプトラがPTPTN ローンの返済を免除されているという現象に対して、政府は直ちに行動を起こさなければならない。」 「同時に政府は、ブミプトラ学生が非ブミプトラ学生に比して学業が劣ている理由を調査すべきです。この背景において、PTPTN の返済免除をブミプトラだけに与えるべきかどうかを検討すべきである、これは連邦憲法の153条に沿ったものです。」

現行の国家高等教育基金(PTPTN)では、奨学金受領者の内で第1級の成績で卒業した学生には、民族に関わらず、返済を免除することになっている。

しかし覚書では、「華人学生が返済免除を多くを占めることは国民の結束を妨げる 」と警告を発している。「 2011年において PTPTNへの返済免除を得たものは、華人学生が 8818人、マレー人が2347人、インド人が456人でした。」
「この問題を賢明に対処しないと、ブミプトラ学生がPTPTN に対して怒りを抱かせることになる、さらにマレーシア政府に対しても同様です。」

この覚書は 300を数えるマレーNGO によって大会で討議され、その後承認されました。 この覚書を、政府や国王やスルタン会議に提出する意向です。

(Intraasia 注:民族比でマレー人は華人の約 2.3倍となる。それなのに上記の優良成績では 1対3.7という比率か・・・・。つまり華人学生はマレー人学生の約 8.5倍の率で免除されている。 この問題の根は深いなあ、と言うしかない。この一方的な主張に対して華人界はもちろん反発するでしょう。)

【ケダー州が改定したイスラム教に関する単語と表現の使い方禁止令】
ケダー州では非ムスリムがイスラム教の宗教単語を使っていはいけないことに関する州法が改正されました。これは州議会で改正案が通過したことによる。

イスラム教に結びつけて使う以外は使用が許されない単語が24語から40語に増えた。そういう単語の例: masjid(モスク), surau(礼拝所), zakat(喜捨), ulama(イスラム教法学者), mubaligh(伝道師), haji(メカ巡礼した男性), hajjah(メッカ巡礼した女性), mufti(各州に1人いるイスラム教法官), kadi (各郡に1人いる法官), Quran(クルアーン), など
またムスリムだけが使うことを許される表現も15が加わった。

州行政評議会のケダー州の宗教などを担当する評議員は説明する、「政治集会で非ムスリムの政治家などがあいさつ言葉でイスラム教のあいさつ表現を使うことは間違いです。」 「どこにmasjid があるのかと、非ムスリムが尋ねるような場合はもちろん使って構わない。非ムスリムが日常会話でこれらの単語を使うことは構わない。しかし例えば非イスラム教の宗教施設を masjid と呼んではいけない、つまり寺院を masjid と呼ぶのは許されない。非ムスリムが参拝や宗教公報でイスラム教の単語を使うのは許されない」

与党陣営の馬華公会MCAの評う議員(華人)は言う、「この改正で非ムスリムに影響が出るようなことはほとんどない。我々はイスラム教の単語を誤用してはいけないということです」

(Intraasia 注: 要するに、非ムスリムが仏教寺院を仏教モスクなどと呼んではいけない、しかし masjid の意味を知らない人に いわばイスラム教の寺院だと説明するのは許されるようです。禁止単語はいずれもアラビア語起源のはずです。 禁止表現では恐らくアッサラームアレイクム(神の安寧がありますように)、それにこたえるアレイクサラーム という挨拶が含まれるでしょう、政治集会のあいさつでも使われそうです。ただこの表現はアラビア語学習書にも載っている基本表現です。
Intraasia はアラビア語をしっかり習ったことは全くないが、アラビア文字を習うために日本で出版の自習書を数冊使ったことがある。いずれもこのあいさつ表現が出てくる。ムスリムとのあいさつ表現を非ムスリムが使っていいのか、使ってはいけないのかは、イスラム国によって、または世界のムスリムによってその捉え方は異なるはずです。 わかりやすく例えて言えば、非仏教徒の中に「南無阿弥陀仏」という表現を使う人もいる、非キリスト教徒が”Merry Christmas " と挨拶する、 そういうことは許されない、ということと同じような意味合いでしょう。)

【キャメロンハイランドでの取り締まりに警察と軍隊を増派することを首相が指示した】

ナジブ首相は、警察の長官と軍隊の長に対して、キャメロンハイランドへ警察官と軍人の派遣を増やすようにと指示したことを明らかにしました。
「警察と軍隊の部隊が夜間警らを行うことで、キャメロンハイランドにおける不法外国人労働者による違法開墾作業を防止します。」

「当局は、夜間に不法外国人労働者を使って開墾していることをつかんだ。パハン州スルタンと会ってキャメロンハイランドでの不法外国人労働者の問題を話し合った。スルタンの意見を取り入れて、この一斉取り締まり行動を行うことを決めた。」
キャメロンハイランドでの違法な開墾が過度に行われたことで、土砂崩れや浸水災害を起こしてきたことに関して、「政府は厳重に取り締まりを行います。」

(Intraasia 注:長年その過剰開発と不法外国人労働者への依存が言われて続けてきたことに対して、政府と州政府は一転して徹底取り締まりを宣言した。なんと軍隊まで派遣している。一番の悪はそういう不法外国人労働者を連れてきた業者、雇っている農園者のはずですけど)

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11月23日のマレーシア記事

【サラワク州で炭鉱爆発が起き、外国人労働者3人が死亡し7人が重体】
マレーシアは国内に7か所の炭鉱がありいずれもサラワク州にある。国内の炭鉱埋蔵量の7割はサラワク州 Merit Pila にある。石炭の産出量は2012年で294万トンでした。

サラワク州のクチンの南東100数十km の地点にある小型炭鉱で炭鉱爆発事故が起きて、これまでに3人が死亡し、13人が重傷です。

この炭鉱は Sri Aman 地方のPantu にあり、事故は朝9時前に起きました。地元警察によれば、当時炭坑内で働いていた労働者27人中、24人はなんとか外に出た、とのことです。重体者を含め24人が負傷し、Sri Aman 地方の病院に送られた、しかし重体者は病院設備が不充分なのでクチンへ移送された。

この炭鉱には119人の労働者が働いており、内 北朝鮮人が49人、ミャンマー人が29人、インドネシア人が19人、中国人が15人、バングラデシュ人が10人です(注:数が合わないというお粗末な記述)。 死亡したのは北朝鮮人、ミャンマー人、インドネシア人各1人です。

コンベヤーのスイッチの火花または故障した扇風機の火花が爆発のきっかけになったではとの推測が出ています。
この炭鉱は2006年から採掘しており、爆発が起きた坑道は450mの長さで深さは70mほどです。爆発現場入り口から150mほどの場所です

(Intraasia 注:多少新聞によって報道の詳細に違いがあるが、記事の内容を読むのと現場の写真だけでお粗末な労働環境であることがわかる。労働者は全員外国人労働者のようです。炭鉱の入り口はあばら家同然の写真と真っ黒になった被害者の写真が載っている。外国人労働者ばかり、しかも北朝鮮人が混じっているとは驚きです。彼らが外国人労働者として働いているとは、少なくとも半島部では耳にしたことがない。
追記:このニュースの後でツイッターに書き込んだ内容: 内務省副大臣が説明:炭鉱のような危険な場所ではマレーシア人は誰も働かない、だから外国人労働者が必要。北朝鮮とサラワク州の特別協定で北朝鮮人が合法に移入され、同州限定で働いている。彼らは規律よく強靭な労働者だ。爆発事故で北朝鮮労働者の存在が明るみに出た)

【インドネシア人住み込みメイドがもう来ないなら、別の4か国がある】

(インドネシア政府は自国民が住み込みメイド労働するためにマレーシアへ行くことを抑えており、既に何年も経つ。そこで国内ではインドネシア人女性の住み込みメイドを得られない状況が続いている)

マレーシア外国人メイド斡旋代理業者協会の会長(華人)は言う、「(もうインドネシアはメイド供給先としてあてにできないので、その不足を埋める国として)ネパールとバングラデシュとミャンマーとカンボジアが今後の住み込みメイドの供給先として期待できる。」 「我が政府はこれら4か国からメイドを受け入れる可能性があります。」

インドネシア副大統領は昨日、インドネシアはマレーシアへのメイド供給を5年以内に停止すると語りました。それを受けてこの会長は新聞社に語りました。「だから我我は必ずしもインドネシア人メイドに依存する必要はないのです。 我々は既にメイド供給の可能性ある国を探してきました。それがこの4か国です。」 「4か国のメイドの賃金はインドネシア人の場合と同じです。現在大体1か月RM 700です。」

「フィリピン人メイドはインドネシア人メイドの替りにはならない。それは彼女たちは賃金を1か月RM 1200要求するからです。」

(Intraasia 注:メイド斡旋業者団体の意見です、業者にも雇用家庭にも華人が多いのは言うまでもない。 家庭内のこと、子供の面倒ぐらい夫婦でやるべきという意識は育たない、なぜならすべてを金で解決させようとする、代理業者と雇用家庭の意識はこうして数十年変わらない。住み込みメイド労働は対等な雇用関係ではない、通常の外国人労働者とは異なる。病人や弱体した高齢者の介護人として必要な場合は、メイドとしてではなくそういう職を設けて保障の上で外国人労働者を雇用すべきですね)

【新学卒者に人気の企業】
マレーシアにおける新学卒者が選ぶ人気就職先100社 という賞の2014年授賞式がクアラルンプールのホテルで行われました。主催はGTI Media Sdn Bhd です。

全国から14000人の学卒者と大学生を対象に調査したとのことです。同社は国内の大学に頻繁に足を運んで調べたとしています。
雇用者である企業を業界別に17分野に分類して、その分野ごとに授賞企業を選びました。

主な分野とその受賞企業名
会計と専門サービス: Ernst & Young,  銀行と金融:Maybank, 教育: Taylor's Education グループ、 政府系企業分野: Permodalan Nasional Bhd,
ICTマルチメディア: IBM Mlaysia, 保険: Great Eastern Life Assurance, レジャー・旅行:AirAsia, 自動車製造業: BMW グループ、 
電子製造業: Samsung Malaysia, プランテーション・不動産: Sime Darby Bhd, テレコミュニケーション: Maxis Communications

(Intraasia 注:よく知りませんが、それなりに信頼のおける調査なんでしょう。 17の分野のトップ企業に日系企業名はありませんでした)



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11月22日のマレーシア記事

【レギュラーガソリンとディーゼル油への国家補助金を12月から廃止する】
(国はレギュラーガソリン、ディーゼル油に補助金を出して安価におさえている)
レギュラーガソリン RON95とディーゼル油に出している補助金を12月1日から撤廃すると、国内取引と消費者省の大臣が発表しました。これは内閣の決定をうけたものです。

このためレギュラーガソリン RON95とディーゼル油は管理されたフロートシステム下におかれます。このシステムは現在 RON97ガソリンに適用されており、前の月1か月間の実際の価格と小売り販売価格との差を考慮して翌月の小売り価格が決定される。

現在のレギュラーガソリン RON95 はRM 2.30/ リットル、ディーゼル油はRM 2.20/ リットルです。現行価格決定システム下での小売価格は世界の石油価格変動を反映していません。実際の価格とは種々のコスト要因を加えて計算される。

消費者グループは、長期的には補助金廃止には賛成だが,セイフティーネットなしでは低所得層と中流層の下のクラスは苦しさを感じるであろうと訴えています。マレーシア消費者組合連合は言う、「補助金の廃止は以前からの我々の主張です。しかし貧しいものが苦しむことは否定できません。」

(Intraasia 注:各紙第1面で伝える大きなニュースです。燃料費は物価に直接響くから当然でしょう。 現在の世界の石油価格が低値安定している時期なので、計算値と小売値には大して違いは出てこないという、報道がなされている。しかし1バーレルがUS$100ドルを超えるような高値領域に入った時、ガソリン小売値が急騰するのは当然だから、その時マレーシア国民はどう反応するのでしょうか)

【国民にとって手ごろな価格の住宅を購入するしやすさ】
政府投資機関 Khazana Nasional Bhd の翼下にある Khazanah 研究所が最近発表した、”世帯の状況”という報告書において、 国民が手ごろな価格の住宅を購入するのに国民の年収中央値の何倍かをみた場合、マレーシアでは5.5倍も必要となる。これはシンガポールよりも高い数字だと明らかにしました。

マレーシア人にとって手の届く住宅購入のしやすさ -2012年の数字
平均月収: 下位40% RM 1847、 中位 RM 4573
月収中央値:下位40% RM 1852、 中位 RM 4372、 全体の中央値 RM 3626
手の届く範囲の住宅として年収の中央値の3倍: 下位40% RM7万、中位 40% RM 16万、 全体 RM  13万、
住宅ローンの月支払額(ローン年利率 4.45%で25年の想定):下位40% RM348、中位 40% RM 796、全体 RM 647、

国民が手ごろな価格の住宅を購入するのに必要な国民の年収中央値の倍数
マレーシア 5.5倍
シンガポール 5.1倍
米国 3.5倍、
英国 4.7倍

(Intraasia 注:中央値が平均より優れていることはお分かりですよね。 国民の下位40%の月収中央値 RM 1852に注目してください。手の届く範囲の住宅価格を知れば、毎日新聞に載る高級住宅の広告がいかに少数向けかがわかる)

【国民世帯収入の分布状況】
引き続き 政府投資機関 Khazana Nasional Bhd の翼下にある Khazanah 研究所が最近発表した、世帯の状況という報告書から

世帯収入をみると
月収RM 6千以下が全体の 74%、
月収RM 4千以下が全体の 55%、
月収RM 2千以下が全体の 23%、

2013年におけるマレーシア国民世帯の債務返済比率は 43.5%とかなり高い。この意味は平均して世帯はその世帯可処分所得の5分の2をローン返済に使っている。

(Intraasia 注:世帯収入の 43%も債務返済に使っている! これは非常に高いのではないだろうか。 見栄っ張りのマレーシア人は、車と家は当然として薄型高級テレビも新しい家電類もバイクもローンで買う、という構図のようです。平均的な4,5人世帯で月収RM 2千以下というのは、気の毒と言うしかない低額です、そういう世帯が23%もある)

【プトゥラジャヤに大型ショッピングセンターができた】
プトゥラジャヤに新しくできた IOI City Mall には、3つの大きなテナントが同時にオープン式を行いました。 それは Tesco, Parkson, Aeon Index living です。

Tesco としては 51軒目の店舗になる。Parkosn としては国内で2番目に広いデパートになり、国内で40軒目の店です。
Aeon Index living はタイ企業がAeon とパートナー関係を結んで、IOI City Mall に初店舗をオープンしました。タイブランドの家具やキッチン用品、オフィス用品を豊富に備えている。 同タイ企業はタイで22店舗を擁する、この分野では良く知られた企業とのことです。

(Intraasia 注:IOI City Mall はプトゥラジャヤで2番目のショッピングモールということでしょう。 タイのこういう分野の大きな店舗チェーン企業がマレーシアにも進出してきたというのは、小型チェーン店はあったとしても、これまでにほとんどなかったのではないだろうか)

【円とリンギットとの為替レート(外為相場)】
1万円を銀行で両替すると RM 278.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 328.2 を入手します。

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11月21日のマレーシア記事

【被雇用者福祉基金加入者で54歳時の残高の多数はRM 5万以下】
(被雇用者から納付金を毎月集める 被雇用者福祉基金(英語略称 EPF、マレーシア語略称 KWSP)は、その被雇用者が55歳になった時点で全額引き出す選択が取れる。そこで全額引き出す人が確か?半数を超える。)

国会の答弁で財務省副大臣は述べました、「被雇用者福祉基金の加入者が引退後、マレーシア人の平均年齢である75歳まで、蓄えたお金が続くように助力する方法を政府は研究していきます。」

「平均的マレーシア国民は55歳から75歳までの20年間に最低RM 19万6千が必要である、月収 RM 820を基に計算した数値です。 」 「2015年に55歳に達する加入者 23万3千人中、基金に蓄えた残高がRM 100万を超える人は 0.6%に過ぎない。多くの加入者は54歳時点で 残高がRM 5万以下です、具体的には69%、16万人を占める。」

「被雇用者福祉基金の給料に対する納入金の割合は24%となる、これは世界でも5番目に高い方になる、内訳は給料の11%を被雇用者が納め、13%を雇用者が納める。」

(Intraasia 注:被雇用者の全てが被雇用者福祉基金を納めているわけではなく、辞めてしまうと納めなくなるし、零細店や会社ではまず納めない。加入登録した人の数は1千万人近くと非常に多いが、実際に毎月納めている人は半分にも満たない、数十年に渡って納め続ける人の率は高くない。 そういうこともあって54歳時点の自口座の残高がRM 5万以下の人の割合がこんなに高いのでしょう。RM 5万という金額は都市部なら 4,5年しかもたないでしょう。上記の月 RM 820という数字は、自家所有か子供たちの家に同居する場合なら可能でしょう。または田舎の超安い賃貸家。都市部でアパートを借りて生活するのはほぼ不可能、まして私立病院などとてもかかれない。賃貸アパート生活のイントラアジアですから、これは断言できます(笑)。なお被雇用者福祉基金は年金制度ではありません。)

【華人ムスリムが全国に展開するムスリムレストラン (Restoran Cina Muslim)】
レストランHj. Sharin Low は国内に24店舗を擁しています。そして本来の中華料理を楽しみたい客たちの食欲を満たしています。

このレストランチェーン主である Sharin Low Abdullah、68歳、は(このムスリム用中華レストランを)開業して8年で24店舗に増やしました。サラワク州を除く全州にあり、各レストランには少なくとも15人の従業員が働いている。
Sharin Low Abdullahさんは 60歳でこの商売を起業したのですが、依然として自分自身でビジネスを管理しています。その上彼は定期的に1か月の間に全国に展開する店の全てを回るようにしています。

Sharin Low Abdullahさんは21歳の時にイスラム教に改宗しました。 彼は語る、「最も大切な目的は、イスラム教に改宗した華人ムスリム向けに食を提供することです。ちょうど私がおかしな味でないそして halal である中華料理を味わえるようにです。」
 「中華料理では半数は味付けにアルコール類を使しまた材料に豚肉油を使う。」 「しかしレストランHj. Sharin Low では halal だけでなく、アルコールと豚肉も全く使いません。」

(Intraasia 注:マレーシア語紙の記事の抜粋で、記事を書いているのはマレー人なので実際の非halal 中華料理がどういう味かは知らないから、味の面は書けない。ただイスラム教に改宗した華人は本物の味を知っているので、このレストランの味を比較できる。24店舗もあるということは、味の面でも引けを取らないということなんでしょう。記事によれば、中華コース10人前でRM 800を超えるとか、通常より明らかにかなり高い。企業主はそこで種々の理由を上げている。マレー人も当然客対象だが、その価格から気軽に入って食べられるレストランではなさそうですね。halal 中華料理レストランはいわばニッチな市場でしょう、24店舗も短期間で展開するとはたいした起業主との感を抱きます。
イントラアジアは(日本国外では)日本レストランも日本料理店も例外なく全く利用しませんが、大都市にはこの種の店が数あることは知っている。”日本食もどき”のレストラン・フードコート店は別にして、本格的日本料理で halal 認証はあるのだろうか? 地方都市に halal 認証の、高級ではなく、中級日本レストランがあればムスリム層にも受けるのではと思う )

【 AirAsia グループ最高経営責任者は AirAsia X が財務危機にあるという報道を一蹴】
AirAsia グループの創業者である、最高経営責任者は AirAsia Xが財務問題に面しているという報道を一蹴しました。

「 AirAsia X の経営陣を更迭するという計画はない。その替りに、(彼自身とグループ副最高経営責任者が経営に)直接かかわる対処策を今後取っていきます。」
「さらに次のことを明確にしておきたい。  AirAsia Xの従業員の給料を払うこと及び航空機の借款返済に問題は出ていません。」 
「航空業界は常に良くなったり悪くなったりする。 だから我々もそれを経験することになる。我々は解決策を見出します、あきらめることはない。今年は、とりわけマレーシアを基盤にした航空会社には厳しい年です。」

「航空事故で落ちこんだ、中国からの需要は強く戻っている。その他の市場はそれなりに良い状況である。2015年は AirAsia X にとって大変良い年になることでしょう。」
AirAsia Xはコスト削減の一環として、 そのいくつかの部を AirAsia Bhdの部に合併させるとのことです。

「航空燃料はコストの半分を占めるので、我々の利益は石油の価格に大いに影響を受ける。(世界的な石油価格の下落のために)これは大いに我々の味方になることになる。」  「従って AirAsia X は2015年の航空燃料は必要量の12%しかヘッジしていない。今年の第4四半期は半分をヘッジしている。だから第4四半期は50%の上向き調子だ」

(Intraasia 注:石油が安値傾向にあるのならヘッジする必要はない、ヘッジは高値になると予想するとき、それよりも低い値で先物予約するはずです。20日で載せたある新聞の AirAsia X 財務問題報道を、最高経営責任者は明確に否定している。まあ定評ある経営者なので信頼しましょう、利用者の1人として、そして AirAsia ブログ主催者として彼の一報道否定発言は結構なことです。 AirAsia X に日本路線の便数を減らしたり、路線廃止して欲しくないので、財務状況が好転して欲しいですな)

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11月20日のマレーシア記事

【 AirAsia X は今年9か月間は赤字を記録した、財務状況は良くないとの報道もある】
AirAsia Xは9月末締めの 2014年第3四半期の決算を発表しました。
この期は収入額は RM 6億9800万と前期より16%増でした、しかし RM 2億1千万の純損失となった。これは前年同期のRM 2600万の黒字とは対照的です。赤字の主たる要因は支出が43%増加したことです。 
中身をみると、従業員数を増やしたことで人件費が40%増のRM 8140万、航空燃料費が26%増の RM 3億6800万など。

マレーシア証券取引所における、 AirAsia Xの株価はこのため、これまでの最低である 64.5 セントをつけました。

AirAsia の2014年9か月間の業績をみると、RM 3億5千万の赤字です、前年同期間はRM 4400万の黒字でした。収入は30%増のRM 21億2千万です。

AirAsia X は路線拡張をスローダウンさせ、またコスト削減を引き続き実行していきます。
同社は声明を出して、保有する機の2機を売却する、そうして便数を減らす、さらに注文済みの航空機の受取を今後3年は遅らせることを発表しました。「2015年は8機を受けとることになっているが、2機を売ることになるので6機に減ります。受け取る6機のほとんどはタイ AirAsia X とインドネシア AirAsia X に回す。」
 「オーストラリア路線のフライトの便数を2015年は減らす。」 「2016年に受け取る予定の航空機数 8機は半数に減らす。」 「遅らせる航空機は2018年以降に受け取ります。」

「マレーシア市場での変化をみると、旅行需要は落ちている。そこで2015年は我々の中核であるマレーシア路線ネットワークでは拡大の必要があまりないと考える。」 「2013年と2014年に増やした路線と提供座席数が成熟して黒字化するのにより時間をかけることになる。平均運賃は需要に伴って増加するからです。」

「マレーシアでのフライトを減らす分はウエットリース(航空機の短期貸し出し)に回すことを計画している。低い収益になってしまうよりも、我々の余分な座席数を活用することでこの期間中は健全な利益を生みだすことになる。」 「2015年はウエットリースとチャーター運営で収入全体の13%をまかなうことになるでしょう。これは営業収入では23%になる。」

別新聞の記事
AirAsia Xの最高経営責任者は、会社が財務問題に面していることを否定しました、間もなく融資計画を発表するとのことです

消息筋がマレーシアの経済紙に語ったところでは、 AirAsia X は大きな財務困難に陥っており、(資金手当てができなくて)従業員に給料や手当を支給できなくなる可能性があるとこと。

AirAsia X の従業員は既に10月分の給料と手当てにおいてこれまでと異なる支給方式を通知された。(記事を読むと、基本給は10月24日支給されたが、手当てなどは名目毎に計3回に分けて支給されたようです)
AirAsia Xの管理層は、この給料一部遅配は暫定的なものであり、資金が適時に間に合わなかったことのせいだとみています。

また消息筋によれば、従業員の給料問題以外に、同社は財務状況から、金融機関から航空機購入の借り入れが困難に面しているとのこと。

(Intraasia 注: 長距離路線である AirAsia X は AirAsia ほど順調には伸びていかないようです。これまでにもヨーロッパ路線を全廃したし、ニュージーランド、モルジブといった路線は長続きしなかった。タイとインドネシアで AirAsia Xの姉妹会社を設立して、マレーシア発以外の路線拡大はしていく計画のようですが、長距離路線という制限があるのでどんどん増えることはない。 記事の調子から推測すると、来年は便数が減らされる路線または廃止される路線も出て来るかのように感じる。日本の名古屋路線は搭乗率が悪いようであり、奇妙なことに最近極端な高い運賃を表示している。果たしていつまで路線維持できるかな、と思えてくる。
別新聞の報道内容は、 AirAsia Xの財務状況はより深刻であるとの印象を与えている。分割支給というのは給料遅配ということであり、誰でもこういうことはたとえ一時的であれ、不安を抱くことになるでしょう。 ところで発足したばかりのインドネシア AirAsia X は12月末からバリ-メルボルン路線を開始すると既に発表している。)

【バドミントンクラブチームが競う初開催のバドミントンリーグ戦】

初開催となる、バドミントンの Kopiko Purple League がクアラルンプールの Sports Arena Setosa で11月25日から2月1日まで行われます。

賞金総額はRM 200万のリーグには、12のチームが出場します。マレーシアの Petaling バドミントンクラブの選手でもある、マレーシアバドミントン界のエース李選手が薬物検査で一時的に出場停止となったことから、急きょ日本のトップ男子選手がこのクラブのリストに加わりました。

「このリーグはマレーシアの民間バドミントンクラブシステムを復活させるのに、良い土台になるだろう」と、このクラブチームマネージャーは語る。「リーグの試合は、バドミントン好きな国民に大きな娯楽になるでしょう、試合の75%はAstro衛星放送でライブ放送されます。」

(Intraasia 注:李選手の替りにどうして 日本人トップ級選手なのかわかりませんが、国が大きすぎるほどの関与をしているバドミントン界でクラブチームが競うのはいいことなんでしょう。テレビ中継するに値するほどの視聴率が期待されるのかな。
Sports Arena Setosa という名前を初めて聞いたので、探したら www.lcwarena.com にありました。立派な民間の複合施設なんですね。クアラルンプールのオールドクラン道路からペタリンジャヤへ向かう地にある。ところでリーグのタイトル名に付いている Kopiko はイントラアジアも好きな珈琲キャンディーです。Kopikoにひかれてこの記事を読んだくらいです(笑)。インドネシアメーカーですが、マレーシアのスーパーならどこでも売っています。)

【リンギットが対米ドルで4年半ぶりの安値を付けた】

19日の外為市場にマレーシアリンギットは対米ドルで、2010年5月以来の安値を記録しました。US$1= RM3.3565.
これはマレーシアの現在の経常収支での黒字額が縮小していることと第3四半期の経済成長率が多少鈍化したことが要因です。

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11月19日のマレーシア記事

【マレーシアにあるインターナショナルスクールの多さ】
英国基盤の組織である、インターナショナルスクールコンサルタントグループの調査によると、マレーシアに存在する英語で教えるインターナショナルスクールは 122校もある。生徒数の合計は 46000人、正規のスタッフ数は計 4500人となる。
その内で大KL圏の占める割合が最大である、クアラルンプール市内には27校があり、生徒数は計15000人。

インターナショナルスクールコンサルタントグループは25年間に渡って世界中のインターナショナルスクールを調査しているとのことです。
英国カリキュラムを提供するクアラルンプール英国インターナショナルスクールが、開校したのは2013年でスタッフ数は6人でした、それは今では167人ものスタッフに増えました。

インターナショナルスクールコンサルタントグループは主張する:マレーシアにおけるインターナショナル教育の発展を計画することは、マレーシアの技術力を備えた労働力を上昇方向に持っていくことであろう。 マレーシアのインターナショナルスクールはどこも今後数年以内に、外国人生徒とマレーシア人生徒の両方とも生徒登録が高まるでしょう。

マレーシア政府が進めるマレーシアの教育部門の発展ビジョンの下で、”クアラルンプール教育シティー”(という組織)はそれを補完する任務を持っています。

(Intraasia 注:英語媒介のインターナショナルスクールがこれほど数多くあるとは驚きです。クアラルンプールだけで27校か。マレーシアのインターナショナルスクールは、確か政府が決めた割合にして制限を設けることで、マレーシア人生徒も一定数受け入れている。裕福な家庭では子供をインターナショナルスクールに通わせたい親は多いようです。政府や大中企業の産業界が、英語が英語国民並みに使える人材の増大をしきりにはやしたて、奨励している。現実としてマレーシアは、英語が高度にできる者は得する、出世しやすい社会である。英語がよくできるだけではエリートにはなれないが、エリートの要件の1つは高度な英語力である。この循環が国民の間に英語志向をますます強め、インターナショナルスクール入学が憧れ視される、だからインターナショナルスクールも増えていく。またはジョーホール州民であれば、シンガポールまで通学させる。
英語は確かに必要であり、有用である、それは否定はしない。しかし英語崇拝に陥らずに英語独占を疑う思想を抱くような、自言語だけを至上視する言語民族主義に陥らない、若い世代を送り出していく重要さを主張するイントラアジアのような立場は、この種の英国組織や多くのエクスパトリエイトやマレーシアの多くの英語人間とは対極の位置にあります。
このインターナショナルスクールの記事は次のマハティール元首相発言とは全く無関係に数日前に載った記事です。しかしながら、本質的に大いに関係しているので紹介しておきます。)

【マハティール元首相の教育政策批判】

マハティール元首相はその自身のブログで、マレーシアの教育システムに関して現在の教育政策立案者らを批判しました。

マハティール元首相は書く:裕福な国民はお金のかかるインターナショナルスクールや私立学校に子供を通わせて英義教育を受けさせる。一方貧しい国民、とりわけマレー人、は国民学校へ子供を通わせる。 裕福な者は英語で会話する、貧しい者はそれぞれマレー語で、華語で、タミール語で会話する。職を与える方は英語を良く話す者を好む。 奇妙なことに、言語民族主義者はこのことに反対しない、なぜなら彼らは小中学校での理科と数学科目での英語教授に反対するからです。

マハティール元首相はさらに、自分の子供たちは全員国民小学校へ通った、しかし孫たちはいずれも私立学校へ通い、留学もしている、ことを認めました。

「マラヤが独立した1957年以来、教育制度は明確であった、つまり誰もが国民小中学校へ通うことです、そこで国語で基づいて教育する。子供たちはそうして互いに知り合い、文化の違いを知る、そしてはっきりとマレーシア人になる。」

(Intraasia 注:。マハティール元首相の発言内容は、政府や与党の指導的政治家、企業家、華語教育者、華人界の与野党政治家の少なからずを占める中華主義者、サバ州サラワク州の政治と企業界から反発を受けるでしょうが、極めて事実を突いている。 とはいえ、マハティール元首相自身が教育政策を作ってきた1人ですけど・・・
現実に、裕福な者は私立学校やインターナショナルスクールやシンガポールの学校へ通ったか英語補習に金をつぎ込んだそして子供たちにも同じようにさせている、成長すれば英語圏へ留学した、そして子供たちも留学させる。英語力が重視されればされるほど、この傾向は高まり減速する気配はない。企業は、日系企業を含めて、同じくらいの能力なら英語力のあるものをまず最初に考慮する。大多数のエクスパトリエイトは国語マレーシア語を無視か軽視し、マレーシアは英語がよく通じるとほめあげて言語植民地主義者的発想に陥っている。  
イントラアジアは東南アジアに関わる前のヨーロッパ没頭時代から、言語と社会と民族に大いに関心を払い続け勉強もしてきた、だからマレーシアでの20数年を体験し観察すれば、言語による分断は決して小さくない。 マハティール元首相はだからこそ、つまり豊かではない国民、とりわけマレー人でも置いてけぼりを食わないようにと、国民小中学校での理科と数学の英語媒介教育を強く推進したし今もそれを訴えている、そして国民型小学校の存在には批判的である。 イントラアジアは言語相対主義者として、理数科英語教育は英語崇拝をより助長するだけだと捉える。言語関連の記事は読者には受けないことは知っていますが、これを省くことはイントラアジアにはできないので、あしからず。)

【RON 97 ガソリンの販売価格が下がった】
(補助金がつぎ込まれてない)ハイオクガソリンRON 97の販売価格が20セント下がって、1リットル RM 2.55になりました。

財務省はこのニュースを発表しました。ガソリン販売者協会は財務省から昨日この通知を受けて、既に実施に移したと明らかにしました。
ハイオクガソリンRON 97の価格はこの9月に15セント値上がり増していました。

(Intraasia 注:レギュラーガソリンRON95 は補助金付きでより安価に抑えられており、現在 RM 2.30. 今回の値下げは世界的原油の値下がりを受けたものなんでしょう。 例えば、AirAsia はこのまま原油価格の相場が維持されれば、燃料サーチャージを減らすと言っている)

【十代少女の妊娠と出産に関わる統計】

国連人口基金が世界人口報告書2014年を国際的に出版開始しました。
報告書によれば、マレーシアは 10歳から24歳までの人口が全体の28%を占める。 この層への政府の注意が必要だと報告書は述べる。

十代の妊娠に関して、世界保健機構の2008年の統計では、マレーシアは少女1千人あたり13人が出産でした。2013年にマラヤ大学が発表した統計では少女1千人あたり出産は12.7人です。

保健省の2011年の統計では十代少女の出産は18652人でした。しかしながらこの数字は完全なものではないといわれる、それは十代妊娠の多くは報告されていないからです。

(Intraasia 注:この数字は東南アジアの他国と比べてどのような特徴があるのだろうか。日本はどのくらいの数字なんだろう?)

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11月18日のマレーシア記事

【国家青年政策の青年年齢の定義を2018年から改める】
青年の定義年齢を2018年から国際的な定義年齢に変更すると、青年とスポーツ省大臣が発表しました。
これはマレーシア青年理事會と國家青年諮問理事會が合同で開いた会議であいさつした、大臣が明らかにしたものです。

国家青年政策における定義は現在15歳から40歳である、これは国際的な定義と比べてかけ離れている。例えば国連の定義では15歳から24歳です。そこで青年政策での定義年齢を 2018年から 15歳から30歳までに変更します。
この実施によって様々な青年組織において、指導者は30歳を超えたら後身にその職をゆずらなければならなくなります。この影響を受けるのは青年登録機関に登録されている組織です。

「2018年という期限があることで,各組織はその変更を行うのに十分な時間があります。今後3年間、若い世代が指導的役割を果たせるような訓練プログラムを、我々は提供していきます。」
「前回、国家青年政策が改定されたのは1997年です、今回はそれの増強版です。青年の年齢定義変更は各分野の青年を強化していくことにつながります」

(Intraasia 注:遅きに失したと言えるぐらい、マレーシアの青年定義年齢は現実とかけ離れている。例えば、各政党は青年部を擁している、40歳までが青年部に属す、しかしながら青年部の指導者は45歳まで職に留まれる。この奇妙なあり方を長年続けてきた。40歳の人を依然として青年と呼ぶ、常識を外れた国家政策を、ようやく改めるようです。その準備に3年も必要なのであろうか?)

【ウクライナ上空で墜落したマレーシア航空(MAS)機事件のこと】
(今年ウクライナ東部上空でマレーシア航空(MAS)のMH17便が何かによって撃墜されて、乗客乗務員全員が死亡する事件が起きました。)

ごく最近ロシアのテレビが、ウクライナ軍の戦闘機がミサイルでMH17便を撃墜したと主張する衛星写真を放映しました。

マレーシアの国防大臣は語る、「人々はこういった情報を、墜落を調査している国際機関によるなんら確認ないのに、信用してはいけない。全面的にまたはやみくもに信じてはいけません。国際機関が調査して確認した結果がでるまで待ちましょう。」

ウクライナの墜落現場では、オランダ主導でMH17の墜落に関する犯罪捜査を含めた調査チームが働いています。マレーシアは現在のところ、MH17便の技術的調査チームのメンバーです。 しかし、犯罪に関する捜査にはマレーシアはまだ関与していません。

駐オランダのマレーシア大使は,「、マレーシアはまだ公式に、オランダ主導チームに参加を要請されていない。」 「オランダ1か国でこのことは決められない。」

【被雇用者福祉基金が国内各銀行に持つ株式所有比率の高さ】
(被雇用者福祉基金(英語略称 EPF、マレーシア語略称 KWSPとして知られている)は、会社勤めの被雇用者から毎月納付金を集めることもあってマレーシア最大の資金量を持つ公的基金です。被雇用者福祉基金は多くの優良企業に投資することでその資金運用をしている。株式への投資は基金の全資金の43%を占めるとのこと)

被雇用者福祉基金が国内の主要銀行に持つ株式割合
RHB Capital Bhd: 41%, CIMB Group : 14.7%, Public Bank Bhd : 14.8%, AMMB Holdings Bhd: 14%, Alliance Finacail Group: 15%, Hong Leong Bank Bhd: 13%, Malaysan Banking Bhd : 12.3% , MBS Bhd: 64% 
(注:ここに表示されている会社は各銀行の持ち株会社がほとんどでしょう、要するに各銀行にEPF が持つ株式割合となる)

CIMB と RHB とMBSB の3銀行が合併する提案が少し前から公然化しており、新聞などで時々ニュースになっている。

被雇用者福祉基金が この内2つの銀行で単一最大株主であることから、マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia) の規則上、被雇用者福祉基金はこの合併案に関して投票権がありません。 さらに被福祉基金は利益相反関係にあると見なされることにもなるからです。しかしながら被雇用者福祉基金側は不満を表明しています。

(Intraasia 注: 被雇用者福祉基金は国内主要銀行のほとんど全てで最大からかなりの大株主なんですね。 この3銀行の合併案は、資産総額RM 6130億というマレーシア最大の巨大銀行を作ることになる。現在 CIMB は MayBank に次ぐ国内第2位の銀行です)

マレーシア語紙のコミックから

komikmalayakhbar-01.jpg
1コマ目
変だなあ ! わが国はどうしてこんなに外国人労働者が多いんだろう?
別に変じゃないさ
2コマ目
お前みたいに怠け者の国民が多いからだよ! 毎日食べて寝てばかりいる!

(Intraasia 注:外国人労働者が多数を占める分野はより増えている、農園労働、建設労働、単純工場労働分野だけではとっくにありません。至る所で外国人労働者が働いています。マレーシア人の中には大きな声では言わないが、このコミックのような捉え方をしている人たちも少なからずいることでしょう)

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11月17日のマレーシア記事

【クランタン州副首相がイスラム刑法施行時にギロチンの使用を提案】
(民聯 (Pakatan Rakyat) の1つイスラム政党 PASが州政権を握るクランタン州では、州政府は既にシャリアイスラム刑法の導入を決めている。その導入には、民聯 (Pakatan Rakyat) の友党から強い反対が以前から示されている。 それにも関わらず、クランタン州政府はシャリア導入に伴う手続きや実施方法を検討しているとのこと)

クランタン州副首相兼イスラム刑法技術委員会の議長は人々を驚かせる提案をまたしました:犯罪者の身体部分を切断する機材を発明するように、それを使てイスラム刑法に基づいて切断の懲罰を行う。

州副首相は次のことを認めている、「イスラム刑法を施行するうえで最大の難関はどのようにして切断という懲罰を実施するかである。これは、国内の医師は全国医師会の定めた制限を受けているので、この切断という任務を行うことに協力を得られない。」

「我々は、身体部分の切断懲罰を実施できる他の方法を探さなければなりません。従ってある種の切断機材を用いて身体部分切断を行うことを排除しません。この方法の方がずっと良い、医師の手を煩わせる必要はないし、1人の係官でも切断仕事をやれるからです。」

(Intraasia 注:華語紙はギロチンの図案を載せて、このように皮肉な調子で記事内容を書いている。この州副首相は大真面目な提案なんでしょうが、現代マレーシアでこの思考は到底受け入れられないのは明らか。)

【10年間の交通事故による死者数は計66000人弱】

マレーシアは2004年から2013年までの10年間で、道路の交通事故において計 65,850人が犠牲(死亡)となり、総額 RM 790億の損害を記録しました。

これは運輸省の副大臣が語ったものです、「今年2014年9か月間だけで、交通事故死者数は既に5,138人に達している。これは国の損失で推計RM 62億になる。」
「2013年は交通事故での死者数は  6,915 人、国の損失として RM 83億もの推定損害となった。」

「2013年の統計を基にすると、交通事故による1日の死者数は 平均して19人となる、これは2013年に登録されている交通車輛 1万台当たり 2.9人の死者数となる。」

(Intraasia 注:人口3千万の国として、この死者数はいかにも多い。そして一向に減少傾向を示さない所により大きな問題がある。 この交通事故死者数はその場で死亡した人の数字でしょうから、実際の数はもっと多いはず。 交通事故で死亡させるのはある種の殺人なのに、民衆にそういう捉え方がない、だから依然として危険な運転を厳罰しない、事故を仕方のないものとして捉えがち。 事故を起こした運転手の免許を取り上げると、その人の生計に響くという声が強いのは、こういう意識を反映したものです)

【イスラム教発展庁(Jakim)が発行する halal 認証 】
halal 認証を得ることに関心を持つ事業者に向けて、イスラム教発展庁(Jakim) の係官がセミナーを催すことになる、と内閣府の大臣が明らかにしました。この件は既に、内閣府のイスラム教担当大臣に相談して同意を得ているとのことです。

「イスラム教発展庁(Jakim)に登録している事業者の3分の2は非ムスリムであることが、イスラム教発展庁(Jakim)からの返答でわかった」 「Halal 認証ビジネスの可能性をマレーシア人は感じている。」 「アセアン(ASEAN)小売りチェーンとフランチャイズ連合によれば、多くの事業者が halal 認証に興味を持っているが、その手続きがわからないとのことです。」

「我々は、ビジネスを行いたいものにはイスラム教発展庁 (Jakim) のhalal 認証を得るように、奨励します。イスラム教発展庁 (Jakim) の認証は世界中のムスリムによって受け入れられているからです。」 

【遊覧バスがペナン島にも登場した】
Hop-On-Hop-Off バスがペナン島で運行開始されました。1週間だけは無料運行の予定。
料金 -24時間有功の切符  www.myhoponhopoff.com
マレーシア国民: 大人RM 19、子供 RM 12、 11月24日から12月31日までの特別運賃として大人2人と子供2人の国民家族向け RM 50、
外国人: 大人RM 45、 子供 RM 24

(Intraasia 注:Hop-On-Hop-Off バスはクアラルンプールではもう何年も前から運行しています。随分と高い乗り物ですな)

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11月16日のマレーシア記事

【2014年第3四半期の経済成長率は 5.6%】
中央銀行Bank Negaraが発表した、2014年第3四半期の国内総生産の伸び率です: 年率で 5.6%、比較として前年同期は5%でした。
この伸びを支えたのは民間消費の伸び 6.7%です。民間投資の伸びは 6.8%。

中央銀行Bank Negara総裁は、2014年の年間GDPの伸び率は5.5%から6%の間とみていると、語りました
今年第3四半期の消費者物価の上昇率は3%でした。

【マレーシアのバイクレースシリーズで女性選手が初の優勝】

マレーシアスーパーバイクシリーズ2014年で、13年間のシリーズ歴史上初の女性チャンピオンが誕生しました。

250㏄オープンクラスで、19歳のマレー女性が通算209ポイント上げて総合優勝しました。15日にスランゴール州スパンサーキットで行われた第1レースと第2レースで彼女は両方とも2位でしたが、これまでに1位となったレースが3つありました。

ジョーホール州出身のこの女性選手は Kawasaki バイクに乗るBike Act レーシングチームに属しています。

(Intraasia 注:たまたま目に入ったニュースです。バイクレースのことは知りませんが、男性選手を抑えて女性が優勝したと書かれている、250㏄は最軽量クラスです。間違いなく稀なことなんでしょう)

【マレーシアと日本の両首相の会談で、高速鉄道建設に入札意向が表明されたとのこと】
ミャンマーで開催された第25回アセアン(ASEAN)会議の際に、ナジブ首相は日本の首相とも会談しました。

ナジブ首相は随行しているマレーシアメディアに述べた中で、日本首相はクアラルンプール-シンガポール間の高速鉄道建設に日本が興味あることを示して、国際入札に参加する意向を表明したとのことです。 クアラルンプール-シンガポール高速鉄道に関しては、2013年に両国首相間で建設の合意がなされています。

また安倍首相はナジブ首相に対して、2015年に日本を訪問するように要請しました。両首相はいろんな領域における両国関係などを話し合いました。
ナジブ首相はまた、「マレーシアは日本の技術を利用することも可能であり、そのことでサバ州東海岸部で安全が脅かされている問題に協力して取り組める。」




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11月15日のマレーシア記事

【国民型小学校を巡って揺れる第2教育省大臣の発言】
(与党の一角である)馬華公会MCAの党総裁は、国民型華語小学校に関して述べました、「首相も内閣も今日再び言明している:華語小学校の発展は憲法が保障していることである。華語小学校を廃止するような問題は存在していない。」
 「第2 教育大臣はその発言が本意でなかったことを既に明らかにしている。彼は明言することになるでしょう。」
「教育省は華語小学校の廃止を検討するようなことはしていない、と前日に第2教育大臣は表明しました。」

(国営通信社である)Bernama の報道によれば、第2教育大臣(マレー人)は前日記者会見の場で、「教育省の中で華語小学校とタミール語小学校の閉鎖をすべきかどうかを検討している」と語りました、「なぜなら華語小学校とタミール語小学校は国民の団結を妨げているのではないかとの疑いをかけられるからです。」

(Intraasia 注:華語新聞は当然ながら、第一面で大きく、この関連ニュースを載せています。さらに同紙は、マレーシア語紙 Utusan が華語小学校閉鎖関連記事を訂正した、との小見出しを載せている。 この1,2年国民型つまり華語とタミール語の小学校閉鎖の話題が、以前よりも公然とニュースとなっている。マレー界の一部がこれをしきりに主張しているようであり、そういう主張に共感しているかもしれない第2教育大臣の発言はそれを反映したものなんでしょう。しかしこういうことを強調すればするほど、民族間の軋轢は広がることにもなる。何十年も続いてきた華語小学校制度を廃止するのは非現実的であり、どう改革するかに論点を絞るべきでしょうね)

【中国人とインド人対象の到着時ビザ発給を陸路国境検問所にも広げる】
ジョーホール州のTuas にあるシンガポールとを結ぶ第2リンク (海峡橋)のイミグレセン(Imigresen)・税関複合ビルで、中国人とインド人に対する到着時ビザ発給機能を、連邦政府が認めたと、州の担当部門行政委員会の議長が発表しました。この到着時ビザ発給は既に11月1日から実施しています。

「マレーシアの国内での陸路国境検問地点でインド人と中国人向けの到着時ビザ発行を認めたのは、これが初めてです。」 「これまでこの両国人に到着時ビザ発給を認めていたのは、5つの空港だけです。KLIA/KLIA2、 ペナン空港、スナイ空港、サバ州のコタキナバル空港、サラワクのクチン空港。」

「この新機能は第2リンクを使う旅行者だけでなく、投資機会を探る人たちにも良い影響を与える。この到着時ビザ発給では、旅行者は7日間有効のビザ用にUS$100を払えばよい、時間は10分程度で済むでしょう。」

旅行業界関係者はこのニュースを喜んで、マレーシアの観光業部門は大いに益を得るとしています。

(Intraasia 注:人口10億を超える両国からの旅行者をよりマレーシアに呼び込むため、業界は入国要件の緩和を要求し、政府はそれを認めたということですね。誰もカンボジアからの旅行者、ラオスからの旅行者などとは言及しない。人口の強大さと国民消費力だけに目が行く、そのことがマレーシアにより多くの金を落とすことにつながるからです。)

【スランゴール州でイスラム教当局に押収されたキリスト教聖書がサラワク州キリスト教会連合に返還された】
今年1月スランゴール州ペタリンジャヤにあるマレーシア聖書協会の敷地から、スランゴール州イスラム教庁(Jais)がマレーシア語の版とイバン語の版の聖書351冊を押収しました。その理由は両版の聖書で、はキリスト教の神の意味で"Allah" という単語を使っているというものです。この聖書はサラワク州のキリスト教会連合に属するものです。

(その後ずっと押収した聖書を返すべきだ、"Allah" の単語を使うべきではないといった両勢力からの主張の押収が続いていました。)

州スルタン及び最近州首相に就任したAzmin 州首相も目撃者として出席して、この351冊の聖書の返還式が、クランにあるスルタン宮で行われました。スランゴール州イスラム教理事会の議長、州事務局長などが目撃者として出席しました。 州首相は、押収した聖書はサラワク州の組織に返すべきものだと主張していました。

この聖書返却には条件が付いており、この聖書をスランゴール州で配布することは厳しく禁止されている。スルタンは述べる、「"Allah" の単語を含んだ聖書をスランゴール州内で印刷すること、配布することは今後してはいけない。そうすることはスランゴール州の法規に違反します」

(Intraasia 注:サラワク州はスルタンの存在しない州且つキリスト教徒比率が国内で、1,2位の高い州という事情がある。もちろん半島部とは歴史が異なる。こうしたことから、"Allah" という単語を聖書に使っても問題視されないことが続いてきたそうです。 半島部では当該単語の使用は既にタブーであり、禁止または禁止が当然視されているようです)

【円とリンギットとの為替レート(外為相場)】

1万円を銀行で両替すると RM 282.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 326.9 を入手します。
シンガポール $1 を同様に両替すると RM 2.532 を入手します。

(Intraasia 注:今月になってリンギットは対米ドルでやや下がっている、対円では上がっている。それだけ円が急激に切り下がっている証拠でしょう)

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11月14日のマレーシア記事

【ミャンマーでのアセアン(ASEAN)サミットが終わって来年はマレーシアが議長国】
ミャンマーの首都ネーピードーで開催された第25回アセアン会議に続いて第17回アセアン(ASEAN)+3 のサミットが終了しました。

この会議で2014年のアセアン(ASEAN)議長国を務めたミャンマーの大統領から、2015年の議長国となるマレーシアのナジブ首相に議長の使う小槌が渡されました。
「マレーシアの議長としての来年の仕事は、アセアン(ASEAN)をできるだけ民衆に近づけることです。」とナジブ首相。

1つの市場と生産基地を目指すアセアン(ASEAN)経済コミュニティーは、2015年末に発足することを予定しています。「マレーシアはこの目標を目指して来年はアセアン(ASEAN)を引っ張っていきます。」

(Intraasia 注:指導的政治家と大中企業家、それに経済アナリストやリサーチハウス、新聞評論は、アセアン(ASEAN)の一体性と経済的一体化をしきりに語る。 しかし絶対に埋まることのない、実に巨大な国民経済の差と経済発展度の差、例えばシンガポールとラオスやカンボジアの間にある、数十万人の国と2億を超える国の人口の違い、などなど、アセアン(ASEAN)という枠組みにおける異なりを正視することなく、全て経済発展という言葉で正当化していく。 一体全体、ラオスの、カンボジアの企業がマレーシアに投資して製造業や金融業などを開始できる時がくるのだろうか。投資する国と投資される国、旅行に行く側と旅行される側の固定化であり、アセアン(ASEAN)内の貿易自由化は偏方向の流れを強めるでしょう。 英語だけを公式言語にするアセアン(ASEAN)的あり方は、全ての加盟国の言語での翻訳に力を注ぐEU とは大いに違う。非英語国の民衆に届かない言語で物事を決め、演説するエリート、高級官僚、独裁的指導者の姿がアセアン(ASEAN)では権勢をふるっている、といつも感じる)

【2013年にマレーシアに医療旅行で来た人数、日本人は3番目に多い国】

保健省大臣が国会で明らかにした数字です。 
2013年に医療旅行でマレーシアに来た人の数は77万人でした。その人数の内で過半数である 57%はインドネシア人です。

医療旅行者として国内の私立病院で診てもらった人数が多い、国籍別トップ 10 (人数は大体の数字)
1. インドネシア 437000人、 2. インド 27000人、 3. 日本 22300人、4. 中国 21000人、 5.リビヤ 19000人、
6.英国 17000人、 7. オーストラリア 13300人、 8.米国 12300人、 9. バングラデシュ 12000人、 10. フィリピン 10500人

大臣はまた外国人専門医がマレーシアの病院で働いている人数も明らかにしました。2014年9月時点で、女性18人を含む95人。

(Intraasia 注:11月13日の外国人医療費値上げのニュースと極めて対照的です。 外国人が医療旅行に来る場合はもちろん私立の高級な病院にかかるためです。安価だが、サービス面で劣る国立病院で診てもらうために来る外国人医療旅行者はいないでしょう。 私立病院にかかるような外国人は、もちろん日本人を含めて、どこの国であれ裕福層であるのはいうまでもない。裕福なインドネシア人がこれほど多くマレーシアに来るのは、距離的な近さも大きな要因だが、彼らがインドネシアの高級病院よりも評価を高く捉えているからであり、シンガポールへ行くより価格的に手ごろさからですね。マレーシアで働く、100万人を超えるインドネシア人外国人労働者が掛かるのは、もちろん国立の医院か病院、または町の小さな医院となる。私立病院に外国人労働者がかかるようなことは経済的にまず無理だ。
イントラアジアは1990年代は私立病院に何回もかかったことがあった、日本の民間医療保険が使えたからです。しかし今や既往歴と年齢から保険会社は加入させてくれない。選択は町の小さな医院か国立の医院か病院しかなくなった。マレーシアの医療制度は経済の仕組みをまことによく反映している)

【ミャンマー難民のロヒンギャ人の数を巡って】

キャメロンハイランドの土砂崩れと浸水被害に際して、ムヒディン副首相が外国人労働者に関して述べた発言に、「キャメロンハイランドにはミャンマー難民のロヒンギャ人が4千人いる」というものがありました。

ミャンマー少数民族ロヒンギャ人人権組織マレーシアの長は語る、「4千人もロヒンギャ人がいるとは誰も知らない。ロヒンギャ人がいるとしてもその数はずっと少ないだろう。マレーシア政府が、ロヒンギャ人と主張している者たちを十分に調べてくれることを期待する。」 「我々がロヒンギャ人難民かどうかの判定に手助けします。」 

「ロヒンギャ人を語る者たちはたくさんいるので、国連難民高等弁務官事務所は注意してください。」 「ロヒンギャ人で難民登録して、その後第3国に定住した者は、他のミャンマー少数民族と比してずっと少ない。」

(Intraasia 注:このロヒンギャ人人権組織マレーシアというのがどの程度信頼あるのかは知りません。いずれにしろ、他民族名を語る難民希望者もいるようです。難民問題は決して一筋縄ではいきません。マレーシアは難民の定住を全く認めない、しかし滞在は受け入れるという寛容な面がある。10万人を超えるミャンマー難民が滞在するマレーシアではいろんな問題はつきものです。)

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11月13日のマレーシア記事

【国立病院・医院に掛かる外国人の医療費を段階的に値上げしていく】
保健省大臣が国会で述べました、「国は外国人が国立の病院と医院に掛かる際に、補助金を出して安くしている。これを2015年1月から段階的に減らしていき、2017年には外国人は全額負担制とします。これは最近の閣議で決定しました。」

「まず来年は、外国人の医療費は30%値上します。」 「2016年にはさらに30%値上げします。そして2017年には40%値上げする。従って3年後には(補助金額がゼロとなるので)、外国人は公立医療施設で全額負担となる。」

今年初め保健大臣は述べました、「国が割り当てている保険予算の3,4割を外国人が使っている。本来は国民のためです。」

(Intraasia 注:マレーシアの公的医療は即国立です。州立のような医院や病院はない。いうまでもなく民間の私立医院と病院は、国民と外国人を問わず誰でも100%全額負担です。国立の施設は補助金のおかげで医療費が非常に安く抑えてある。 外国人患者も国民ほどではないが、かなり安く診療を受け且つ薬代も割引となる。
しかし物価はかなりのスピードで上がっているし、公立医療も大幅に値上げでは、マレーシアの以前ほどの住みやすさは減っていくなあ)

【クアラルンプールのバジットホテル(格安ホテル)のうちで、70軒の営業免許申請を却下した】

クアラルンプールの格安ホテルの中で、格安ホテル発展指針を満たしていないために営業免許が得られないホテルには、再申請のために6か月の猶予期間を与えると、クアラルンプール市長が、指針に関するセミナーで明らかにしました。

営業免許を得られない格安ホテルは閉鎖しなければなくなる可能性もあります。「指針に沿っていないことことから、計70軒の格安ホテルが営業免許申請を却下された。」 「建物の安全基準に合うようにするために、指針は重要です。」

市長は語る、「現在クアラルンプールには、マレーシアバジットホテル協会に登録した約220軒の格安ホテルがある。この数はこれから増えるでしょう。」 「ほとんどのホテルは既存の建物に後から作られている、そして建物の中には現行の指針に合わない所がある。」 「クアラルンプール市庁は、ホテル用の情報窓口を設置して、専門チームがホテル営業者に必要な情報を与えていきます。」

「クアラルンプール市庁は格安ホテルを厳しく監視していきます。オーナーは我々ともに、マレーシアフェスティバル2015年を歓迎していきましょう。」

(Intraasia 注:東南アジアを広範囲に30年位は旅してきたイントラアジアは、安ホテル,旅社、バジットホテル、エコノミーホテルなど、何百軒という安価な宿に1千泊近くは泊まってきた。従て、KLの格安ホテルの問題には以前からよく気が付いています。なぜなら、とりわけ2000年頃以降に雨後の竹の子のごとく増えてきた格安ホテルは全てと言えるぐらい、ショップロットを改造して作ったホテルです。ショップロットの端にあろうと真ん中に作られようと、窓があるのは道路に面した前側だけの部屋です。建物背面の部屋で窓のある所はごく少ない。一番の問題はショップロットなので、内部に改造されて作られた多くの部屋は窓がない、通路が狭い。そもそも非常階段がない、要するに逃げ道がないことです。これはショップロットホテルの宿命です。 昔の旅社のようなところは、汚いが、比較的ゆったりと作られており、しかもエアコンがないので天井と壁に隙間があり、階段も割合広い。窓がある部屋も少なくない。しかし現代の予算を詰めた作りのショップロットホテルは密室であり、煙を感じた時にはもう逃げ道がないことになる。 
クアラルンプールに限らないが、マレーシアの都市部ではこのショップロットホテルが急増している。こういうホテルの泊り客の喫煙は多い、漏電などもあり得る、遅かれ早かれ国内のどこかでこの種のショップロットホテル火災が起きて、逃げ道なく被害が出ることでしょう)

【野菜栽培をキャメロンハイランドに過剰に依存しているのは問題の要因だ】
マレーシア野菜販売者組合連合の幹部は説明する、「現在国内の野菜栽培供給の40%はキャメロンハイランドです。キャメロンハイランドでは既に過剰に栽培されている。」

 「問題は、キャメロンハイランドの農民だけが永久農地開発の許可を得られることです。そこで多くの場合違法な土地開発をみることになる。 これが多数の外国人労働者依存を説明することになるし、土砂崩れの原因も作っている。」 

「キャメロンハイランドに過剰に依存せずに、当局は他の地方の農民にも許可を与えるべきです。各州に野菜農家ができることで、供給を確保できる。こういう農家は永久許可を与えられるべきです」

(Intraasia 注:キャメロンハイランドの土砂崩れ被害と外国人労働者に対する一斉取り締まりで人出がかなり足らなくなっている、そこで野菜が既に値上がりつつあるとのこと)

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11月12日のマレーシア記事

【世界バドミントン連盟は李選手を一時的出場処分にすると発表した】
バドミントンシングル男子世界No1である李選手は、薬物検査で陽性反応が確定した結果、一時的に出場停止処置を受けると、世界バドミントン連盟が発表しました。

「8月に行われたバドミントン世界選手権で採取されたサンプルに対する分析結果に基づいて、世界バドミントン連盟はこの停止処分を申し渡します。」と同連盟は声明を発表しました。
「世界バドミントン連盟はこの件をドーピング聴聞委員会に諮問しました。従って委員会は聴聞会の時期と場所を決定することになる。」 「委員会が、選手が反ドーピング規則に違反したかどうかを判断します。」

李選手は自身のツイッターと Facebook に、ファンへの感謝と薬物摂取を否定する趣旨を書き込みました。「私の名前が晴らされることを期待しています。私は決して禁止された薬物に依存したことはないし、これからもありません。」」

もし李選手の申し立てが受け入れられなければ、彼は2年間の出場禁止処置を受ける、さらに8月の世界選手権試合で獲得した銀メダル2個をはく奪されることになる。

(Intraasia 注:マレーシアスポーツ界にとっては一大事なことであり、少なからずの政治家も発言している。国民からの李選手への応援が強いことがマスコミ記事からわかります)

【21gの麻薬所持を認めた被告はあやうく死刑判決を免れた】

ケダー州アロースターの高等裁判所で行われた裁判で、被告の慢性喘息を持つ1人の男性(マレー人)が麻薬所持を認める供述をした後、死刑判決を免れました。彼はその中で、昨年Kulim地方の村(住所は全て書かれている)にある家で、16.3g ヘロインと 4.9g の monoacetylmorphines を所持していたという起訴事実を認めたものです。

被告、40歳、は学校の食堂で補助員として働いており、10年の懲役とむち打ち10回の判決が裁判長から下されました。

判決の前には被告にはその麻薬に関して危険麻薬法の39B条が突き付けられていました、これは有罪となれば死刑の判決しかありません。
被告は同法の 39A と12条に従って刑が言い渡されました、この条項による最高刑は無期懲役または5年以上の懲役、且つ10回以上のむち打ちが科される。被告が逮捕された2013年10月28日から、懲役は計算されます。

被告はまた メタンフェタンミン 1.8gも所持していた件で起訴されていました。これについては2年の懲役判決を受けました。 1番目の懲役と2番目の懲役は同時並行に施行すると、裁判長は判決の中で述べました。

(Intraasia 注:麻薬所持は種類毎に一定の重量を超えると、有罪即死刑の範疇になる。その重さはかなり少ない量であり、この裁判の例のように 20g程度はその分岐点の1つのようです。上記のメタンフェタンミン 1.8gの所持の場合は、最高5年の懲役と定められている条項が適用されている)

【今年日本からのポートフォリオが流入したトップ3か国の1つがマレーシア】

日本のポートフォリオ(資産運用資金)が2014年1月から9月までの間に国外に向かった中で、多い国3か国の1つにマレーシアがあります。
3か国:マレーシアが受けたポートフォリオの額は2912億円になる。メキシコが4600億円、台湾が2274億円です。

アセアン(ASEAN)諸国での流入額:タイが 1238億円、その他はごく少ない額。

基準金利における日本とマレーシアの差が大きいことが、このポートフォリオの流入の要員の1つかもしれません。マレーシアの基準金利は7月まで数年間3.0%でした、そして7月に3.25%に引き上げられた。

【日本の大学がマレーシアに分校設立の提案がある】

名古屋で開かれたUNESCOの国際会議にムヒディン副首相兼教育大臣が出席しました。

副首相は日本の文科省大臣と会談後マレーシア記者団に語りました、「日本の大学の数校がマレーシアに分校を設立することを検討している。そこで政府はこの提案を検討します。特に問題になるよようなことはないと思う。」 そういう大学の1つとして東京理科大学があると、副首相は学校名を上げました。

「マレーシアと日本が教育の面で協力をしていくのは得る面が多い。日本が日本語教師を派遣して教えることもこれに含まれる。」

(Intraasia 注: 外国人留学生を日本に呼び込むだけでなく、大学も国外に出ていくのは結構なことではないでしょうか。実現までにどのくらい年数がかかるのだろう )

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11月11日のマレーシア記事

【マレーシアに中国人民元の決済銀行を設立することで調印がなされた】
中央銀行Bank Negaraは、中国の中国人民銀行と人民元のマレーシアにおける決済協定の覚書に調印しました。
この画期的な動きにおいて、マレーシアと中国は人民元の決済銀行をマレーシアに設立することに合意し、マレーシアでのビジネスを促進しビジネスコストの削減することになります。

これまでリンギットを元に交換するには、まず米ドルに交換し次いで元に交換する手続きが必要です。マレーシアに決済機関ができることで、リンギットを直接人民元に交換できるようになります、交換費用も減ります。

中央銀行Bank Negaraよれば、マレーシアにおける人民元決済銀行は中国以外のアジアの新興国で初めてのことです、そして人民元の基幹オフショアセンターとしてマレーシアの重要な役割を認めることになる。

北京で行われたAPEC会議において、中国首相との会談の後でナジブ首相はこの件で声明を出しました、、「人民元の決済銀行の設立は、今年の中国首脳との会談で話し合われた結果です。」 「これは両国間の貿易と投資と金融移動の急速な進展を支える触媒になるでしょう。」 
「マレーシアの金融機関がこの利点を生かして人民元のより広い利用をしていくことだと確信しています。 人民元がアセアン(ASEAN)に流入してくるゲートウエーとしてのマレーシアの立場を強化することになるでしょう。」

中国にとってマレーシアはアセアン(ASEAN)で最大の貿易相手国であり、マレーシアにとって中国は最大の貿易相手国です。両国間の往復貿易高は2000年以来10倍以上に拡大して、2013年にはUS$1000億を超えました。

(Intraasia 注:マレーシアと中国の密接な関係をまた一つ物語るニュースです。経済的にマレーシアは中国により傾斜し比率を高めている、中国はアセアン(ASEAN)での貿易をさらに増やしていくためにも人民元決済の基地としたい、そういう両国の思惑が合致していることでしょう。これを両国首脳の友好関係が後押ししている)

【ペナン州とクランタン州で風俗店が取り締まられて、タイ女性が50人ほども逮捕された】

ペナン州ジョージタウンの Datuk Keramat 通りにある娯楽場(風俗店)を警察が取締りました。この取り締まりで 30人のタイ人女性ホステス(GROと呼ぶ)が逮捕されました。

取締りは州警察のギャンブル・買春・秘密結社取り締まり部門(D7)の警官チームと、地区警察署の合同で午前1時半ごろ行われました。 取り締り時、それぞれの顧客の傍にいた一部のタイ女性は客に抱き着いていた、中には目に刺激的な服装をして店内舞台で歌を熱唱していたタイ女性もいた。 タイ女性はいずれも20代から30代です。

彼女たちは警察に包囲された店敷地から逃れることに失敗したことがわかりました。この取り締まり作戦では警察はまた、店の監視役であるマレーシア人男性1人も逮捕しました。調べたところ、タイ女性は全員、社会訪問パスを利用してマレーシアに入国し、(違法に)ホステスとして働いていました。

「所持書類と尿検査を行うため、逮捕した女性は取り調べのために全員管区警察署へ連行した。」とこの取り締まり部隊の長は語りました。タイ女性はいずれも、イミグレセン(Imigresen)法違反で逮捕されました。

クランタン州での取り締まりを伝える同じ新聞の別記事
禁止されているカラオケサービスを提供していた4軒のレストランは、これまでに何回も取り締まりにあっているにもかかわらず、恐れることなくそのサービスを提供していました。

ごく最近、州のGua Musang地方で、警察はそのレストランをまた取り締まりました。そしてホステスとして働いていたタイ女性21人を逮捕することができました。彼女たちは社会訪問パスを悪用していた。

Gua Musang管区警察署の長は語る、「その店のオーナーは何回も取り締まられているにも関わらず、禁止されたカラオケサービスを提供することに怖気づいていない。」 「4軒のうち3軒は10月24日にも取り締まりに遭っている、もう1軒は10月30日です。」 

「今回の取り締まりでは、5台のテレビ、10台のオーディオシステム、DVD用機器4セット、アンプ2セット、などのカラオケ設備を没収した。それらの総額は RM 6万になる。」

(Intraasia 注:大衆紙らしい描写も交じったお馴染みの風俗店取り締まり記事です。 クアラルンプール圏、ペナン州、ジョーホールバルでは対象人口が多く、店の数もたいへん多い、派手な外見の店も少なくない。従って取り締まりは年中行事です。マレー人が9割超を占め、厳しいPAS州政権の下にあるクランタン州では同じようにはいかない。それでも少数の事業者はあきらめずに風俗サービスを提供している例ですね。社会訪問パスは日本人を含めた外国人旅行者がマレーシアに入国する際に押される滞在用のパスです。 タイ女性にとって最も簡単に合法入国して違法に働けるのがマレーシアですから、幾ら捕まえても彼女たちは絶えることなくやって来る、そういうルートを知っておれば働き場所には困らないからです。 十分な遊ぶ金を持っている男たちにとって、若い外国女性をはべらせて夜な夜な遊ぶことは取り立てて難しいことではない、これは現実です)

【5つの州都で乗り合いバスの乗車券プリペードカード制を来年導入予定】

陸上公共交通員会(SPAD)は 5つの州都で乗り場いバス用に乗車券用プリペードカード制を導入すると発表しました。
5つの州都:イポー、カンガー、スレンバン、 クアラトレンガヌ、クチン
導入予定時期:2015年3月

同委員会の議長はイポーの新総合バスターミナルビル Amanjaya Terminal を訪れて語りました、「最終的には全ての公共交通用に1つの切符システムを導入したい。」 「クランタン州で、現金を使わない切符システムを試行したところ、成功でした。」 「現在クランタン州では乗り合いバスはキャッシュレス切符制を採用している。」

陸上公共交通員会(SPAD)は Touch'n Go カードと組んで、この乗車券用プリペードカードシステムを導入しようとしているとの報道がありました。

(Intraasia 注:クランタン州ではプリペードカード制を導入したって? 今年はクランタン州へ行ってないので、知りませんでした。 クランタン州でそういう試みが進んでいたとは意外だ・・・。 5つの州都で同じようにキャッシュレスの乗車券制を取り入れるのは結構なことです、当然その州都独自のプリペードカードではないでしょう。どこの州都でも使える共通カードにしなければ意味がない。 Penang Rapid KL は未だにプリペードカード制を取り入れていない。イントラアジアはペナンへ行ってバスに乗るたびに、なぜ同じRapidバスなのに myrapid カードが使えないのだと不便に思う)

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11月10日のマレーシア記事

【キャメロンハイランドの土砂崩れと浸水被害の後で、政府の意気込みを語る副首相】
ムヒディン副首相は、キャメロンハイランドの件で国家安全委員会を開いた後で語りました。
「何千ヘクタールにも及ぶ違法な土地開発に対して、弱い取締りしかなかった。」 「キャメロンハイランドの災害が起きた理由の1つは確固とした取締りが行われなかったことです。 そこで法を犯す者たちは心配することがなかった、活動は活発になっていた。」 

「法を犯す者には、マレーシア国民であれ不法外国人労働者であれ、容赦せずに対処します。」 「お前たちを許すことはないと私は言っておきます。」 「(違法な土地開発は一部の政治家によって守られているという主張について)政府は目をつぶることはしません。」
汚職と政治的影響力が、キャメロンハイランドにおける土地開発の横行に拍車をかけていると言われています。

「土地開発はペナン州の管轄下であるが、連邦政府は州政府に向けて法を全体的且つ且つ厳しく適用するように命令した。」

 「政府はまた、不法外国人労働者の一斉取り締まりを指示した。これには警察、イミグレセン、反汚職委員会、国境警察などが参加する。」 
「キャメロンハイランドには違法外国人労働者に加えて、ミャンマー少数民族ムスリムである)ロヒンギャ人4千人がいる、これに関して我々は難民高等弁務官とロヒンギャ人をどう扱うかに付いて話し合う。彼らは国連難民高等弁務官の難民認定を受けているが、法に違反すれば取締りから除かれるわけではない。」

政府の指示を受けて、イミグレセンはキャメロンハイランドでの違法外国人労働者の取締りをさっそく行い、180人ほどを逮捕しました。
(別新聞によれば)その国籍はバングラデシュ 78人、ネパール 40人、ミャンマー 20人、インド 10人、 インドネシア 10人、その他です。

政府はまたキャメロンハイランドを守るために軍隊の部隊を派遣します、そうして保護地が開拓者によって侵犯されないようにします。

(Intraasia 注:キャメロンハイランドの乱開発は既に1990年代からしばしばニュースになってきた。昨年もかなりの土砂崩れと浸水が起きて死亡者も出た。今回はそれを上回るぐらいの規模の被害のようです。環境NGOなどはしきりに乱開発を抑えるようにと主張してきたが、実効的な対策は取られてこなかったようです。
乱開発を進めるためには、必ず大量の外国人労働者が必要です、なぜならマレーシア人だけでは人手不足であり、汚れ仕事は外国人労働者に任せるからです。さらに乱開発の裏には当然汚職なども絡んでいることだと推測されても不思議ではない。複数の関係当局が現場を知らないはずはないからです。こうした三位一体の不法要因が長年続いてきたということでしょう。果たして、軍隊の部隊まで派遣する意気込みの今回はどのように状況が変わっていくのでしょうか)

【ペナン州では今年殺人事件がたいへん多い】

ペナン州では今年(2014年)は1月からこれまでに、46人もの殺人事件が起きました。このためペナン州警察は対策チームを設置して、これら殺人事件に取り組むことにしました。
殺された者の65%は外国人です、その内ミャンマー人が17人を占める、とペナン州警察のトップは語る。「状況は抑えている、慌てなくていいです。」

ペナン州でごく最近起きた陰惨な殺人事件は、植物園の近くで首のない死体がスーツケースに入れられていたのが先週見つかった事件です。先週はさらに、首のない死体が海に浮かんでいた事件も起きた。両方の被害者は外国人(白人)女性と推定されている。

警察トップは、連続殺人魔がうろついているとの噂を否定しました、「それはありえない推理だ。」 またミャンマー人が多く殺されていることに関して、「(ミャンマーの各民族間における)民族集団間の衝突ではありません。」

【高等教育奨学金未返済者に対する新たな対処策】

(国家高等教育基金公社(PTPTNという略称)から奨学金を得たけど、卒業後返済しない人たちの多さが以前からしばしばニュースになっており、社会問題化している)

未返済者が2014年12月までに依然として返済しない場合、 中央クレジット関連情報システムに2015年1月から登録されることになる、とPTPTNの会長が表明しました。「システムに登録するのは段階的に行っていきます。」

第1段階でシステムのリストに載せられることになるのは、17万4千人の未返済者です。この未返済者は卒業して3年以上たっているが、依然として返済開始していない。

「未返済者には3つの返済選択がある。 全額を一括返済する、そうすれば20%の割引を与える。 返済総額をを再構成して2015年12月末までに返済完了する、そうすれば10%を7割り戻します。 3番目は返済総額を再構成して60年を超えない期間で分割返済する」 注:この部分は間違っていると思われる、60年ではなく60か月ではないだろうか。
 
国家高等教育基金公社(PTPTNという略称)は 2014年9月時点で、総額 RM 483億の奨学金を認めて 計210万人に貸与してきました。

(Intraasia 注:リストに載せるとは、要するにクレッジットカード不払いなどをした人たちの情報を載せる、いわゆるブラックリストに載せるということです。この種の自分勝手な者たちはどんどん載せればいいのです)

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11月9日のマレーシア記事

【トップバドミントン選手が薬物検査の2回目試験でも陽性と判定されたニュース】
(バドミントンが国民的スポーツであることから、バドミントン男子で世界ランキング1位をずっと維持し、オリンピックで銀メダルを2回獲得した李 Chong Wei選手、32歳、は、マレーシアで最も有名なスポーツ選手です)

今年8月末にデンマークで行われた世界選手権の試合における薬物検査で、李選手は陽性反応を示しました。そこで規定に基づいて2回目の検査用にBサンプル(尿)を送ってノルウエーで検査が行われ、その結果が11月8日判明しました。 李選手は自身でオスロまで行き、サンプルの開封を確認した後でマレーシアに戻りました。

薬物検査で陽性となったことから、世界バドミントン連盟が李選手の申し立てを聞き終わるまで、彼はトーナメント試合に参加を許されません。

マレーシアバドミントン連盟はこのニュースを明らかにする記者会見を開きました。その場で世界バドミントン連盟からの通知が届いたことを明らかにしました。「薬物聴聞委員会が開かれる日時と場所は後日マレーシアに通知される。」 「それまで選手は一時的に出場停止となります。」 マレーシアバドミントン連盟は(この時期になっても)選手名には言及しませんでした。

一方李選手はこれまでの沈黙を破りました。「これまでずっと努力してきた、安易な道は選ばなかった。これまでドーピングテストは100回は受けてきた。薬物が危険なことはよく知っています。」 「これは私の過ちではないと信じている。」 「医師が処方した物に違いない。」 
検出された薬品はステロイドタイプのデキサメタゾンとのことです。

(Intraasia 注:バドミントンの人気と実力のトップ選手ということから、言語を問わず何紙もが第一面で大きく伝えているニュースです。論調は李選手を擁護または批判を抑える面が強く現れているようです。実際彼は今年けがのために病院に入院したことがあります、その写真を掲げている新聞もある。)

【トランスジェンダーの女装を理由にした逮捕と起訴を違憲と判決する画期的判決】
(ムスリムの服装倒錯者(異性の服装を着る人)に対する、イスラム当局の取り締まりは各州で昔から行われている。当人たちだけでなく、人権グループもこの取り締まりをずっと批判してきた)

控訴裁判所は3人の裁判官が、トランスジェンダーが控訴した件を支持して、ヌグリスンビラン州シャリア刑法66条は連邦憲法に違反していると判決しました。これは画期的な判決です。

「個人の服装、服装の一部は表現の形である。これは控訴裁判所の見るところ、連邦憲法の表現の自由で保障されているものです。」と判決で述べる。「上訴人及び他の性同一障害者に突き付けられた制限は、明らかに理不尽である。」 

現在同州のシャリア刑法66条は、女性のような服装をする、女性のようにする男性は誰でも罰せられ、刑は懲役最高6か月、罰金最高 RM 1千に処せられる。これは性同一障害にあっても変わらない。(注:ムスリムだけに適用)

控訴裁判所は、スレンバン高等裁判所の判決を退けました。高裁は、「シャリア法は社会をホモセクシャリティーから守るために理由あるものである。ホモセクシャリティーはHIVを蔓延させる。」 と判決したとのこと。

原告の3人のムスリム、26歳、28歳、30歳、はまた、彼らが逮捕され起訴されることを防ぐ裁判命令も求めています。

(Intraasia 注:ムスリムのトラスジェンダーの女装することで、逮捕されたりハラスメントを受けるという訴えに関しては、もうずっと前から時々ニュース記事になってきました。彼らはクアラルンプール圏に住んでいる割合が高いようなので、ニュース地はクアラルンプール圏が多いとの印象を持つ)

【デング熱の別の型の発生が確認された】
保健省は、国内で発生しているデング熱において、第一型が過去2週間に渡って起きていると、明らかにしました。 マレーシアではこれまでは主として第二型が発生してきました。

同省の副長官は記者団に向けて述べる、「デング熱を調べる研究室でこの第二型の出現を確認した。これは十分に注意を払う必要がある。仮に患者が第二型に感染している患者が、さらに第一型に罹ると、危険性がより高まります。併発症になる可能性がある。」

「今年は11月6月時点で、国内でのデング熱罹患者数は 88204人を記録した。これは昨年同期より 3万人も多い感染数です。187%も激増していることになる。」 「今年のデング熱死亡者数は既に 169人です、昨年同期より107人も多い。」

(Intraasia 注:今年のデング熱感染者数は実に1日あたり約 280人という驚くべき数字です。さらに別の型まで出現したとは・・・・・。我がアパートの部屋には虫除けを1年中置いてます。でもたまに蚊が侵入してくるのです(笑)




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11月8日のマレーシア記事

【キャメロンハイランドの2つの地区で起きた土砂崩れと浸水の再発生危険性はまだ消えていない】
今週半ばキャメロンハイランドで起きた、大雨による川の氾濫と土砂崩れによって、5人が死亡し数百軒の家屋が泥と濁流による大きな被害を受け、何十台?百台以上?の自動車が流されたり破壊されました。被害地区は Bertam Valley 地区と Ringlet 地区です。

Bertam Valley 地区のすぐ川上にある ダムは貯水湖が既に満水状態のため、徐々に川( Sungai Bertam) へ水を放出しています。

このダムの川下に住む住民たちの不安を、政府は鎮めています。
自然資源と環境省大臣は述べる、「当局は(ダムと川下地区の)状況を監視するために現在24時間警戒態勢です。」 「この被害を受けた人たちには、直ちに援助を与えます。」

上空から撮った写真で見ると、ダムのRinglet湖 は満水状態であり、これが川下の住民に恐怖感を起こしています。2013年の雨季にはダムの放水によって、Bertam Valley 地区の家屋に被害が出、死者4人が出たからです。

(Intraasia 注:英字紙の航空写真を見ると、ダムの貯水湖は満水というよりほとんど溢れかけている、Bertam Valley 地区の村はわずか1km 位であろう下流に写っている。誰が見ても心配になる状況写真です。ただ危険と判断する基準の国民性の違いですから、この状態でも当局は全村民避難命令を出していない。)

【KLブキットビンタン街の有名ショップンぐセンターで偽ブランドバッグを売っていた男】
密輸された模造ハンドバッグはわずかRM 30です、ところがその後そのバッグは 1個RM 400もの値段で再び売られることになる。 これはあるバングラデシュ人の偽ブランド・模造品商売人の方策です、この男は多くの者を騙したことから昨日逮捕されました。

この容疑者は40代で、かなりの利益を得ていたことがわかっている、クアラルンプールのブキットビンタン街にある有名ショッピングセンターで3区画の店を借りられるほどです。
しかしながらこの男の活動は、国内取引と消費者省の取締官チームが昨日午後2時ごろその店を取り締まったことで、暴かれました。

同省の取締官 8人からなるこの作戦は クアラルンプールのDang Wangi 管区警察署の警官の協力も得ました、この共同取り締まり作戦は先週の土曜日からいくつかの官庁が関与していました。

消息筋は語る、「外国人旅行者が集まってくるショッピングセンターにおける有名ブランドの模造品販売人の活動に関する一般からの情報提供があったことで、この取り締まりが行われた。」
「調査の結果、その店ではいろんな有名ブランドのハンドバッグを100個以上売っていることがわかった、値段は1個何百リンギットもする。調査では、取り締まられた店はバングラデシュ人が管理していることがわかった。」

(Intraasia 注:ブキットビンタン街には3つの高級なショッピングセンターがある。その内の1つということですね。マレーシアで最もいろんな国からの高級品志向の外国人旅行者の集まる街ですから、儲けもさぞかしよかったということのようです。 ブキットビンタン街の有名ショッピングセンターでも偽造ブランドは売られているということです、それほど意外とは思いませんけどね)

【サバ州東海岸の夜間海上禁止令がまたまた延長された】
サバ州東部特別保安指揮區(ESSZone)下にある、6つの地方の沿海に出された夜間海域禁止令については、既に何回も当サイトで載せました。

サバ州警察の長は、11月6日に期限が来るこの夜間海域禁止令をさらに11月22日まで延長すると発表しました。これで8回目の延長決定です。

(Intraasia 注:依然として夜間海域禁止令が必要な状況だと判断しているのであれば、もっと長い期間で設定すればいいのにと思います)

【円とリンギットとの為替レート(外為相場)】
1万円を銀行で両替すると RM 284.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 326.8 を入手します。

(Intraasia 注:また円安の流れに戻り、銀行両替レートでは 2.90 さえ割っている)

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11月7日のマレーシア記事

【国の債務高はマレーシア経済に悪影響を及ぼさないとナジブ首相】
財務大臣を兼務するナジブ首相は国会答弁で述べました: 政府(国家の)の債務総額は国内総生産GDPの 約53%を占める。この数字は他国と比して低い方だ。このことがマレーシア経済状態に脅威になるとは思わない。
「前日マレーシア訪問したオランダ首相と会談した際、オランダ首相は我が国の経済状態はオランダのそれに比べて良い、と羨ましがっていたぐらいです。」

(Intraasia 注:UMNOのベテラン国会議員で元財務大臣が、首相の財務大臣兼務を批判して、財務大臣は専門の人材を配するべきだと語ったニュースを英字紙は載せなかったようだ。一般的な捉え方で、この2つの重職を兼務して果たして両方を十分に遂行できるのだろうかと思う、両方共に十分な時間を割けることは無理だろうから)

【1つのマレーシア発展会社 (1MDB) に対する批判】
(ナジブ首相政権下で発足して運営されている政府企業である)1つのマレーシア発展会社 (1MDB) に対して、このところ各方面から批判が出ている。

政府の投資基金である、1つのマレーシア発展会社 (1MDB) は総資産 RM 514億、総負債 RM 490億です。同社は 2014年3月末締めの年度決算でRM 6億6千万の赤字を出しました、主たる要因は巨額な負債による金融コストです。前年同期はRM 7億8千万の黒字でした。 2014年3月期は、収入自体は増えました。

1つのマレーシア発展会社 (1MDB) がその資金の一部、RM 72億、を国外の Cayman 島にポートフォリオファンドの形で投資したことに対して、多くの批判が出ています。
その資金の運営は香港に基盤を持つチームが行っている。
また同社は2013年にもUS$ 30億を国外に移しました。

1つのマレーシア発展会社 (1MDB) はCayman 島に投資した資金の一部であるRM 4億を、今年3月以降にマレーシアに戻したことを明らかにしました。財務省副大臣が国会で答弁したところでは、Cayman 島へ移した資金の40%を今度は年末までにマレーシアに戻すとのことです。

(Intraasia 注:Cayman 島ってどこの国に属するのかな? まあどこでもいいですが、その島で数十億リンギットもの資金運用をしているのは、マレーシア企業でもマレーシア人でもなく、有名国際投資企業でもない外国人集団らしい、というところが驚きです。1つのマレーシア発展会社 (1MDB)についてはこれまでも批判が出ていることは知っている。ただマレーシア主要マスコミは政府系企業、とりわけ1つの何々と名称のついたナジブ首相の肝いりで発足した機構などを批判するような記事はまず載せませんから)

【スランゴール州のイスラム教裁決に関するスルタンの演説】

スランゴール州イスラム教理事会(MAIS)は、(主張し行動する少数派)ムスリム女性の組織である Sisters in Islam に対して、イスラム教義に反する組織であるとのイスラム教裁決(Fatwa) を今年7月行いました。 その理由として、Sisters in Islamは宗教的自由主義と多元主義過ぎることから、イスラム教の教義からかい離している、としている。

このことに関して、Sisters in Islam は先週クアラルンプール高等裁判所に、イスラム教裁決(Fatwa) を見直す旨の訴えを起こしました。Sisters in Islam はこの訴訟に答える相手として、スランゴール州イスラム教裁決(Fatwa)理事会、スランゴール州イスラム教理事会(MAIS)、及びスランゴール州政府を指名しました。

スランゴール州スルタンはシャリア刑事法セミナーの貴賓として開会演説で語る:スランゴール州におけるイスラム教裁決(Fatwa) は全て、私の評価と承認を得た後で初めて有効となる。
「とりわけスランゴール州のムスリムは、イスラム教当局が発した宗教的布告を軽はずみに批判してはいけない。」

「ムスリムは団結しなければならない、同様に宗教的教えを考えなければなりません、これは政治的イデオロギーと興味の範疇外です。」 
「イスラム教の法を理解しないとこは、国の平和と安寧と安全に脅威となる。」 「それゆえにムスリムは法律とクルアーンに記されたアラーの神の法を理解しなければなりません。」

スランゴール州首相もこのセミナーの場に出席していました。彼は少し前に、Sisters in Islam とスランゴール州イスラム教理事会(MAIS)の間で話し合いを持つようにとの談話を発表していました。

(Intraasia 注:イスラム教の細部の規定や実施方法は州権に属する、つまり州スルタンが、その内容を直接決めるわけではないが、その権限を最終的に保有する。そこでスランゴール州で出されたイスラム教裁決(Fatwa) が布告されたということはスルタンの承認下である、従ってそれを軽はずみに批判してはいけないと Sisters in Islamを戒める、スルタンの口調が記事から読み取れる)

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11月6日のマレーシア記事

【キャメロンハイランドでまた大雨による土砂崩れが起きた】
キャメロンハイランドのRinglet 地区で、5日夜大雨による大水氾濫が起きて、土砂崩れが(異なる場所で)2回発生しました。

この土砂崩れによって40軒ほどの家が土砂に埋まりました。 川Sungai Ringlet も氾濫しました。これまでにわかった被害は、少なくとも1人が死亡し、けが人が4人出ています。

今回の被害地区からそれほど離れていない地区では2013年10月に土砂崩れが起きて、100軒以上が被害を受けました。

(Intraasia 注:第一面で大きく載せている新聞もある。キャメロンハイランドはもう20年位前から山地切り崩しと森林伐採による農地の拡大及び住宅地などの造成という乱開発が、かなりの回数ニュースになってきました。環境NGOはしばしばその開発が起こす災害の危険性も指摘してきた。ということで、今回の土砂崩れの真の原因はとにかく、こういう災害が起きること自体に意外感はない。大雨になることはどこでもたまに起きることですから、仮にそれを原因としてしまうことは問題をまた先送りにすることになるでしょう)

【マレーシア航空(MAS)の少数派株主たちは株買い上げ提案を受け入れるか】

政府直属の投資会社 Khazanah Nasional Bhd はマレーシア航空(MAS)の株を69%保有しており、マレーシア航空(MAS)の非上場化を予定している。 非上場企業化するためには、臨時株主総会において少数株主からの同意が必要です。 総発行株数の24%を多くの少数株主が保有しています。

マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)から上場廃止するために、 少数株主に対して1株27セントの買い上げが提示されています。

少数派株主監視グループの元会長は語る、「株価は既に15セントという最低値をつけていたことから、27セントというのはプレミアム付きです。」 「仮に私が投資からなら、この27セントでの買い上げオファーを受けるでしょう。」

Khazanah Nasional Bhd はマレーシア航空(MAS)の再生のために大規模なマレーシア航空(MAS)改革を計画しており、この臨時株主総会は重大な意味を持っています。

【Proton社は ホンダと協力関係を求めて話し合いを行っている】
通産大臣が国会答弁の中で明らかにしました: Proton車の持ち株会社である Proton Holdings Bhd は既にホンダ自動車と何回も話し合いを行っている。 これは技術力の強化、新車、生産設備の共有などの面で協力の可能性を探っているところです。

「Proton社は高級普通車モデルの Perdana を開発して1995年から発売し、生産は2010年に停止した。これは時代に遅れた技術、安全装備の不十分さなどのためです。」

「その後Proton社は 新しいPerdana モデルを2013年末から生開始した、しかしこのモデルは政府公用車専用です。2000cc車を1千台、2400㏄車を700台これまでに生産。この新Perdana車は、ホンダの 第8代 Accord を100%ベースにした自動車です。」

(Intraasia 注:Perdana の新型を街で見かけないと思ったら、当初言われた公用車専用が続いているんですね。第8代 Accord をベースにしていると言われても、全然車に詳しくないので、わかりませんね)

【たばこ税の引き上げに伴ってトップメーカーはタバコ価格をRM 1.50値上げした】
タバコトップメーカーのBritish American Tobacco はタバコの小売価格を値上げしました。
高級ブランド品はRM 1.50上げて1箱 RM 13.50に、普通ブランド品は RM 1.50上げて1箱 RM 12になりました。

これはタバコに掛かる物品税が思いがけず引き揚げられたことによるものです。 他の主要タバコメーカーである Philip Morris, JT Interntional はまだ値上げ発表をしていません。

Hongleong 投資銀行リサーチは分析する:小売価格の値上がりでたばこ業界全体の売上数量が減ることが予測される。これ以外に、不法・密輸タバコの市場占有率がまた増加傾向に戻るとみている。現在の不法密輸タバコの占める割合は 35.8%です。」

他のリサーチ会社: 2013年第3四半期にたばこ税が引き上げられてタバコ価格が値上がりした、その結果次の四半期には合法タバコの数量が20%も落ちた。

(Intraasia 注:政府はたばこ税の値上げで青年層を主として喫煙率の減少も狙っているはずですが、不法・密輸タバコの横行から、狙った通りにはいかないようです。実際喫煙率はこの数年下がっているのだろうか?)

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11月5日のマレーシア記事

【内務省がペナン州志願警ら隊(PPS)を公式に違法組織と宣言した】
(民聯 (Pakatan Rakyat) が州政権を握るペナン州では、民主行動党DAPの書記長が州首相を務める。ペナン州政府は独自の志願警ら隊を組織した。これに対して内務省と警察は以前から、警察組織を軽視するものだと見なしていました)

内務省はペナン州志願警ら隊(PPS) を違法な組織であると宣言しました。「ペナン州志願警ら隊組織(PPS)が所有する全ての口座と資産と物品は凍結する、そしてそれら全ては内務省の担当局に差し出されることになる。」と発表しました。
「さらに社会団体登録法1966年の条文に基づき、ペナン州志願警ら隊(PPS) はその名称、標章、ロゴを二度と使うことはできない」

内務大臣は既に11月3日に、ペナン州志願警ら隊(PPS) は違法組織であると言明していました、「ペナン州志願警ら隊(PPS) は国内の公共の秩序を妨害している違法組織である。」

別新聞
ペナン州志願警ら隊(PPS)の資産がどれくらいかははっきりしないが、民連のペナン州選出国会議員が各自 年間RM 2万ほど拠出して、PPSの運営費にしていました。
ペナン州志願警ら隊(PPS)には約9千人の隊員がいます。

今年8月末のペナン州におけるナショナルデーの祝祭行進の際、ペナン州志願警ら隊組織(PPS)が参加したことを違法行動だとして、警察は約200人ほどを逮捕しました。その後隊員は釈放されました。警察は保釈期間を12月まで延長すると発表しました。

ペナン州志願警ら隊(PPS)はペナン州政府の行政評議会によって2009年に設立され、志願隊員が州内の犯罪防止活動を行うとしています。

(Intraasia 注:数紙が大きく扱っている。州政府が組織した志願警ら組織は、連邦政府の承認の下で行われていない、行動党が勝手に組織したと見なしていた、そこで以前から内務省と警察は機会を見つけて禁止しようとしていたことでしょう。内閣の中で、強硬派として知られる内務大臣はその決定を下したのかな)

【KLIA2 に関する運輸大臣の国会答弁から】

運輸大臣は国会の質疑で答弁しました、「第2クアラルンプール国際空港(KLIA2)の空港税と利用料を値上げするという話があるが、それは単なる推測にすぎない。政府は空港税も乗客利用料も値上げすることに同意はしません。」

「KLIA2 の安全と運営を監査する特別委員会を設立しました。この委員会の件はマレーシア空港持ち株会社の管轄ではありません。」

大臣はまた、KLIA2 が浸水したという噂を否定して、「空港のエプロンに一時的に水たまりができただけです。だから空港が浸水したというのは不正確です。航空機の運航にも影響は出ませんでした。」

(Intraasia 注:これは大臣の発言です。一方、KLIA2の建設遅れの過程で露見した、空港建設を請け負った会社による問題は依然として尾を引いているとの見方が一部にあることを新聞は多少触れている)

【フィリピン人ムスリム武装グループに誘拐されたマレーシア2人とさらに欧州人2人は一緒に捕らわれている】
フィリピン最南部を基盤にしている、フィリピン人ムスリム武装グループ Abu Sayyaf は、今年サバ州東海岸部を別々の時期に襲って、海上警察官と養魚場オーナー(華人)の2人をフィリピンへ連れ去った。グループは依然としてこの人質2人の解放として、身代金を要求しています。

Abu Sayyaf に詳しい消息筋のフィリピン人研究者によれば、別々だった2人は一緒に捕らわれているようだとのこと。 さらに2012年2月に誘拐されたオランダ人とスイス人の2人も一緒にいるとのこと。 「これら4人はAbu Sayyaf のリーダーの支配下にある。」

先週フィリピン治安部隊はAbu Sayyaf の隠れ家などを攻撃しました。フィリピン大統領は、Abu Sayyaf を殲滅するようにと軍部に命令を発しています。Abu Sayyaf は、Jolo島に根拠地を持っており、誘拐などで悪名が高い。

さらに財宝探し屋の日本人、Ito, が2010年に誘拐されましたが、この人物は現在Abu Sayyaf グループの協力者になっていることから、フィリピン軍隊は彼を人質とは見なしていません。

(Intraasia 注: フィリピンの武装グループ事情はマレーシア人の人質との関連で載るだけなので、そういう日本人がいたとは初ニュースです。もっともどこまで確証あるのかはわかりません、書いた記者自身が現地で調べているわけではない。)

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11月4日のマレーシア記事

【ギャンブル施設に対する全国一斉取り締まりの成功率はわずか2%】
(1月30日の記事で載せた、警察庁長官の号令の下で1週間集中してギャンブル店を一斉に取り締まる件の続きです)

ギャンブル場・賭博場に対する全国一斉取り締まり Ops Dadu を10月26日から11月1日まで行ったが、その成功率はわずか2%に終わりました。 取り締まりの総数 9663件の内で、容疑者が逮捕された、賭博機などが押収されたのは たった168件でした。

ギャンブル場と見込んで警察の捜査チームが訪れた際の多くは、その場所が閉まっていた、と警察庁の秘密結社・賭博・買春取り締まり部門の長は述べました。警察が訪れた店やセンターが閉まっていた場合は、警察は(無理に)押し入ることはできません、それは捜査令状が必要だからです。

捜査の情報を事前に流す情報提供者には、警察内部の者がいると疑われる。「情報提供者は警察官かもしれない。」 と警察庁の幹部は語る。「我々はこの問題に気が付いています。」 「情報提供者の身元を探るのが一番の課題です。」

この一斉取締り期間中、600人ほどが拘束されました。その内でジョーホール州が最多で323人、スランゴール州が70人、クアラルンプールは 42人でした。警察が押収したのは、スロットマシーンまたはギャンブル用に改造したディスクトップPCは3453台、その他現金がRM 37000ほどでした。

全国一斉取り締まりの第2弾は、取り締まろうとしたが閉まっていた施設を中心に行うとのこと。その際は、自治体の取り締まり部隊もいっしょに連れて、電気供給を断ち、店が営業できないようにさせることもすると、警察庁幹部は語る。「我々はこの国から違法な賭博施設を無くすことに真剣です。」

違法なギャンブル施設に対する取り締まりの記録
2013年: 逮捕した容疑者 25242人、 押収したギャンブル機など 9万台
2014年10月まで:逮捕し容疑者 18099人、押収したギャンブル機など 14万台

(Intraasia 注:逮捕された者、押収した物の数はかなりになる。でも賭博組織に大きな影響を与えていないだろうことは、この種の活動が10年も20年も続いていることをみればわかりますね。 逮捕されたと言っても大多数は懲役になるわけではなないだろうし、押収された機器の費用はすぐ取り返すほど儲けが良いということでしょう。イントラアジアの地区でも、最近扉を閉めている非公然賭博店がある。ほとぼりが冷めたころまた開くのでしょう。
そもそも各警察署が自管轄地区の中でその種の賭博場が営業していることを知らないわけはない。ほとんどは半公然と活動しているし、隠れてやっていても地元の警察官がその情報を得られないとは解せない。 ということで、取締がなぜこれほど成功しないかは言わずもがなのことなんでしょう)

【国民型小学校の閉鎖に関する論議はする必要はない、と副首相】
教育大臣を兼務する副首相は国会下院での演説で述べました、「国民型小学校(華語とタミール語)はマレーシアの遺産の1つである。国民型小学校(華語とタミール語)はマレーシア教育発展計画に組み込まれています。一部の政治指導者らが話題にしている、国民型小学校(華語とタミール語)を閉鎖すべきだという件は、従って論議すべきものではない。」

「マレーシア教育発展計画をよく見れば、華語小学校とタミール語小学校の地位は明確に書かれています。華語小学校とタミール語小学校はマレーシア教育制度が認可しているのです。我々政府はこの事実を受け入れています。これらの学校はマレーシアが独立する以前から既に存在していた。1920年代、30年代にできました。」

国民型小学校の閉鎖論議に関してしばし沈黙していた副首相は、国会の教育省の2015年予算案の総括時に、このように述べました。
「政府の立場の立場からいえば、政府は(国民型小学校存続の)決定を堅いものとしてきた、今これを変えることはありません。」

(Intraasia 注:UMNOの一部にこういう閉鎖論を語る人たちがいるようです。初等教育の根幹を変えるというのでは華人界はとても受け入れることができない。副首相はそれを念頭に立場を明確に伝えたものでしょう)

【携帯電話普及率とブロードバンド】
コミュニケーションとマルチメディア省の副大臣の説明です。
「携帯電話の普及率は2014年10月時点で 143%となる。 人口3千万において、携帯電話サービスの登録数が 4310万ある。」

「ブロードバンドインターネット普及率は 67%で、登録者数は640万です(世帯普及率)」 「国の目標は2015年までに 75%なので、あと8%ほど高める必要がある。」

(Intraasia 注:プリペード利用者の方が後払い利用者よりもはるかに多いマレーシアでどのように登録者数を調査したのだろう?と思います。 プリペード番号を持つ数に制限はないし、利用者が一定期間中に追加入金しなければどんどん消されていく。旅行者を含めて外国人もプリペード利用者に簡単になれる、SIMカードの最低はわずかRM 10数程度ですから、文字通り誰でも使用開始できる)

おことわり
11月3日は家を留守にしましたので、記事は掲載できませんでした。

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11月2日のマレーシア記事

【サッカーマレーシア一を決める試合でパハン州チームが優勝】
(サッカー国内一を決める)マレーシア杯の決勝戦がクアラルンプールの Bukit Jalil 国立スタジアムで行われました。

Super League で優勝したジョーホール州チーム、 FA Cup で優勝したパハン州チームです。
パハン州チーム対ジョーホール州チームの間で行われた試合では、延長が終わっても2対2の同点でした。 その後のPK戦ではパハン州が5対3で勝ち、優勝を決めました。パハン州は2年連続優勝となります。

(パハン州の選挙区が地元である)ナジブ首相は早速自身のツイッターで、パハン州チーム優勝を称える書き込みを行いました。
パハン州政府は、この優勝を受けて3日を州休日にすると発表しました。

(Intraasia 注:ニュースを見ると、両チームの応援者で試合前から大いに沸いたそうです。どのくらいスタジアムを埋めたかはわかりません。州首相の発議で、簡単に州休日と決まったようです、負けたジョーホール州は州休日にしないと、州首相が述べたそうです)

【マレーシア映画祭の授賞式が行われた】

第26回マレーシア映画祭 (Festival Filem Malaysia ke-26) がヌグリスンビラン州スレンバンで行われました。
最優秀映画賞は ”KIL” が選ばれました。この映画の監督のNik Amir は最優秀監督賞、最優秀脚本賞も同時に受賞しました。この映画に出演した Cristina Suzanne は最優秀新人女優賞を得ました。

最優秀男優:Rusdi Ramli (映画 Tanda Putera)、 最優秀女優: Lisa Surihani (映画 Istanbul Aku Datang)、
助演男優賞:ベテラン俳優の Rosyam Nor (KL Gangster 2), 助演女優: Umie Aida (映画 Sembunyi: Amukan Azazil).
非マレーシア語映画の最優秀賞:Paper Koon

(Intraasia 注:主たる対象はマレー映画です。非マレーシア語映画も別範疇としてあるが、マレーシア製作英語映画自体が非常に少ない。イントラアジアの理解する限り、マレーシア製作華語・広東語映画はこの映画祭では以前から対象とはなっていない。ところで助演男女優は映画で見たことがあるので知っているが、この監督は知りません)

【また新たなマハティール元首相の本が出版された】
マハティール元首相に関する新しい本の出版を記念して、出版発表会が(クアラルンプール郊外の人気地にある) The Curveショッピングセンターで行われました。
有名書店で開かれた発表会場には、マハティール元首相が出席し、約100人の著書ファンが集まり人気は上々でした。 元首相には妻と(良く知られた社会活動家である)娘も同伴しました。

この本”The Wit and Wisdom of Dr Mahathir Mohamad” はマハティール元首相ファンを自認する華人企業家が出版しました。式典が終わったあと、元首相は購買者が買った本にサインをしました。
この企業家は(国際的書店である) Borders のマレーシアにおける営業権を保有しています。

(Intraasia 注:マレーシアのある程度の規模以上の書店へ行くと、マハティール元首相に関する書籍はかなりの数が並んでいる、著者はマレーシア人あり、外国人ありと多様です。その題名だけを見ていくと、華語本もマレーシア本ももちろん出版されているが、英語本が一番種類多そうです。また新たなマハティール元首相本が出版されたというニュースです。誰が著者?編者?かは記事に書いていない)

【私立病院は輸血用血液料金に法外な値段をつけているという、批判】
私立病院は患者に請求する輸血血液料金が高すぎると、献血者からの声が出ています。「献血者の善意から利益を得ている。」
献血者から血液を得る以外に、多くの私立病院は、国家血液センターから名目的な料金で血液を入手しています。

新聞社が私立病院を調べたところ、350ml から450ml 入り血液袋の料金はRM 160からRM 500もしました。患者が自身で輸血用の献血者を連れて来た場合でも料金はかかります。

マレーシア医学アカデミー評議会の評議員である、元マレーシア医師会会長は語る、「国立(政府)病院では、輸血用血液は料金がかからない。しかし私立病院では有料であり、病院によって価格はまちまちです。」 「稀な血液型では1袋の代金としてRM 500を請求する病院もある。」

ペナン州病院訪問者会議の議長は語る、「多くの私立病院は血液袋の1袋当たり RM 250を請求します。これは高すぎます。」

(Intraasia 注:当サイトで既に書いたことですが、私立病院の料金は全般に高すぎる、輸血血液料金に限りませんね。私立病院のサービスは一般に良いとの評価はあれど、結局のことろ、私立病院は中流層以上を対象にしており、低所得層にはまず縁がない。公的医療保険がないゆえに、中流層も医療保険をかけていないと、入院費用のすべて自己負担はたいへんです。)



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11月1日のマレーシア記事

【マラヤ鉄道がシンガポールに所有していた土地の開発料を巡る両国間の食い違いに関する仲裁裁定】
マラヤ鉄道が所有していたシンガポールの、Keppelにある土地、Kranji にある土地、Woodlands にある土地の計3区画の土地に関して、その再開発の料金を巡ってマレーシアとシンガポールの間は食い違いがありました(シンガポール政府は開発料を課したい立場)。この3区画は1990年に結ばれた両国の合意点では抜け落ちていました。

両国首相は2010年9月に意見の違いを表明していました。両国はこの問題を仲裁を通して平和裏に解決することに同意し、仲裁結果を最終且つ拘束されるものとして受け入れることに同意しました。
2012年1月シンガポールとマレーシアは合意を結んだ上でこの問題を最終的且つ拘束のある国際仲裁裁判所に提出しました。

両国が指名した3人の国際仲裁裁判所で両国が同意した手続き規則で仲裁が進行しました。そして4年経った今週、その裁定が示されました。
国際仲裁裁判所が示した判断: マレーシアとシンガポールの合弁会社はこの3区画の土地に開発料を払う必要はない

マレーシア外務省とシンガポール外務所は共同声明を出しました: 両国は仲裁進行に満足を表明します、そして仲裁を完全に受け入れることに同意します。
合弁会社 M+S Pte Ltd は、マレーシア政府の投資会社 Khazanah Nasional Bhd が60%出資し、シンガポール政府の投資会社 Temasek Holding sが 40%出資しています。

(Intraasia 注:マラヤ鉄道がシンガポールに所有していた土地は貴重な不動産である。その開発に開発料を課すか課さないかで両国政府の意見が食い違っていたとのこと。ただこの合弁会社はシンガポールの別の土地とスワップして開発を進めるようです。Khazanah Nasional Bhd とTemasek Holding は東南アジアの経済ニュースによく登場する資金力豊富な政府資本の投資会社です)

【誘拐した人質の身代金を11月に払わなければ殺すと、フィリピン武装グループ】
サバ州東海岸の Kuna 地方にある養魚場から今年6月、養魚場支配人の32歳の華人、が、フィリピン南部の悪名高い武装グループのAbu Sayyaf によって誘拐された事件は、依然として未解決です。彼はフィリピン南部の Jolo 島のどこかに捉われている模様です。

誘拐グループは身代金RM 300万を要求しているが、まだ支払われていないことから忍耐が切れかかっているとのことです。誘拐された華人の妻、42歳、はコタキナバルでメディアとの会見でいう、「11月に金を払わなければ、夫の首を送り返すと、彼らは言っている。」 彼女は人質解放に向けて、州政府と連邦政府の更なる協力を嘆願しました。

「どうしていいのかわかりません。身代金用に友達や家族から金を借りる努力をしてきました。政府の助けが必要です。」 「Abu Sayyaf は最初の要求RM 1500万から次第に減らして、RM 300万からもう変えようとしない。」
妻は、夫とは3か月以上携帯電話での会話ができていないので、夫が無事かどうかさえもわからないと語る。「彼らは7月終りから夫と話をさせてくれない。」 「夫を殺すと脅してくるのです。」

妻は助力を求めてサバ州首相とナジブ首相にも電話をかけたとのことです。「役人は誰も私に答えてくれません。」

(Intraasia 注:このフィリピン武装グループはまことあくどい奴らで、サバ州まで侵入してきて数々の悪行を重ねている。 政府は身代金を公に払おうとしないようです。誘拐された民間人として、こんな高額な身代金は用意できない。よって膠着状態は長引いている)

【円とリンギットとの為替レート(外為相場)】
1万円を銀行で両替すると RM 294.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 321.1 を入手します。
シンガポール $1 を同様に両替すると RM 2.518 を入手します。

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