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「新聞の記事から」は日本人が興味を抱きそうなことだけを対象にしていません。幅広くマレーシアを姿を伝えるためにニュースを選びその解説を加えています。

(画像はM.I. さんの製作です)

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4月27日のマレーシア記事

【即席爆弾つくりをしていた、イスラム国 (IS) の影響を受けたテロ分子を12人逮捕したと警察】
イスラム国 (IS) の影響を受けた者たち11人が、スランゴール州のHulu Langat 地方の Gung Nuang 山麓部で警察に逮捕されました。

11人のテロ分子容疑者は、国内で混乱を起こすために爆弾活動の予行演習を行おうとしていたところを、警察本部の反テロリズム部門のチームに取り押さえられた。容疑者らは化学物質を混ぜて即席爆発物を作製しようとしていたとのことです。

警察は爆弾の原料である 硝酸27kg、硝酸カリウム 25kg、電線40mなど種々の品々及び車4台を押収しました。この中にはイスラム国 (IS) の旗も含まれる。
この逮捕劇の翌日である26日クアラルンプール郊外の家でグループのリーダー格の男1人を逮捕しました。

警察長官は、テロ分子たちはクアラルンプール圏の要所と政府施設を攻撃することを計画していた、と発表しました。「我々は、これら分子はシリアのイスラム国 (IS) 指導者の呼びかけに答えようとしたものだと思う。IS指導者は世俗的とみられるイスラム国を攻撃することを呼びかけていた。」

「逮捕したテロ容疑者の年齢層は17歳から47歳である。 この逮捕で2013年以来イスラム国 (IS) 関連でマレーシアで逮捕した者の数は 107人になる。」

(Intraasia 注:各紙第一面で大きく報道しているニュースです。現場で容疑者らが逮捕されている写真をいずれも載せている。 こうした記事は全て警察発表または警察筋の情報からなるニュースです。)


2015年はマレーシアがアセアン(ASEAN)の議長国、ということから4月26日と27日に クアラルンプールでアセアン(ASEAN)首脳会議及び付随した会議を開催。

【アセアン(ASEAN)事務局長が語る、中国との話し合いは進行している一方現実との乖離がある】

アセアン(ASEAN)の事務局長(名前からベトナム人と判断される)はクアラルンプールでマレーシア記者に答えて言う、「アセアン(ASEAN)と中国は2002年に行動宣言に同意した。その中では自主的抑制を歌っている。 中国とアセアン(ASEAN)は既に13年この行動宣言を保持している、しかし時に南シナ海では複雑で危険な事象が起きてきた。」

中国とアセアン(ASEAN)加盟国のフィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイは、2002年に行動宣言に同意しました。この宣言の5条で、関係国は、争議を複雑化させるまたはエスカレートさせかねないさらに平和と安定に影響を与えかねない行動において自主的抑制をするとしている。

事務局長は語る、「論争を呼んでいる地域における最近の展開は危険であり複雑です。」 「緊急に行わなければならないことは、アセアン(ASEAN)は行動規範の要素に関してより意味ある話し合いにおいて中国と約束を取り付けることです。なぜなら外交的経緯と海上での実際の状態との間に拡大する格差ができているからです。」

(Intraasia 注:まさに外交的言葉の表現や首脳らの演説内容の言葉と実際に南シナ海のスプラトリー群島やフィリピンとベトナムの海域で起きている事象との間に、目に見える乖離があることが度々明らかになっていますね。フィリピンが主張する海域の中に中国は埋め立てて島を作り滑走路までほぼ出来上がっていることが報道されている。マレーシアも領有を主張するスプラトリー群島のいくつかの地点に中国艦艇から人が上陸して物体を備え付けたニュースが以前あった。
結局のところ、アセアン(ASEAN)は中国と論議しながらも、既定事実が南シナ海に作られつつあるという進行形態がこの10年続いてきたといえるのではないだろうか)

【アセアン(ASEAN)経済の統合化を巡って】
マレーシアの2大銀行CIMBグループの会長(ナジブ首相の弟でもある)は主張する、「アセアン(ASEAN)経済コミュニティーの実効速度が遅いことにイライラしています。 この失望感はアセアン(ASEAN)経済統合化のペースの遅さです。」 
「アセアン(ASEAN)の人々の移動は何かと制限されている、労働力の自由な移動を感じるにも関わらずです。 」 「アセアン(ASEAN)はアセアン(ASEAN)民衆に向けてマーケティングを始めるべきだと思う。」

マレーシア通産大臣はいう、「アセアン(ASEAN)経済コミュニティーの実効率は3月末時点で90.5%である。 全部で505の措置の内457が実行に移されている。」
大臣はアセアン(ASEAN)経済コミュニティーの統合化には大きな障害があることを認めながらも、アセアン(ASEAN)内でのビジネスは盛況である、域内での貿易と投資は成長していると、主張する。

Intraasia の注と主張

アセアン(ASEAN)の経済統合化を推進し、賞賛する論調をマスコミで時々目にする。 その主たる論者は与党の指導的政治家、大企業の経営者、アセアン(ASEAN)の高級官僚、企業の経済アナリスト、新聞社の論説者です。 Intraasia はこれらの主張を読むたびに違和感を感じる。 一体これらの論者はアセアン(ASEAN)内の巨大な格差をどのように捉えているかと思う。もちろんこういう論者も大きな格差があることは知っているはず、しかしどれくらいの人たちが自分の足で自分の金で、例えば、ラオスの、カンボジアの、ミャンマーの地方町や田舎を歩いたことがあるのだろうか? 冷房付のオフィスで数字だけを相手にしている経済アナリスト、他国を時々訪れる機会はあってもいつもお膳立ての訪問であろう政治家とアセアン(ASEAN)官僚、 アセアンの他言語を知らずに英語で全てが片付く意識を持ったマスコミ。

マレーシアの企業や銀行はアセアン(ASEAN)国に既に進出し、より進出を早めたいと期待している。一方ラオスの会社が、カンボジアの銀行がマレーシアに進出してくることがあるのだろうか? 可能性はゼロだろう。 例えばラオス、近年 Intraasia は度々ラオスを訪れて知った、こんな分野にまでというほど中国が進出している。なにせ中国はラオスの陸続きの隣国ですし、人口600万人程度のラオスは中国の巨大都市1つにも及ばない。進出される立場のラオスから見れば、進出してくる国としてのアセアン(ASEAN)の発展国も中国も同じ範ちゅうに見えるだろう。 なおラオスにはマレーシアのPublic Bank が複数の支店を設置している。

いや貧しいラオスもカンボジアもミャンマーもアセアン(ASEAN)からの投資を呼び込むことで、多くのアセアン旅行者を呼び込むことで、発展の土台にできる、だからアセアン(ASEAN)経済コミュニティーの統合化を早急に進めるべきだというのが、進出する側の論理です。 確かに一面の肯定はある。しかし進出がプラスの効果をもたらす面と反対に、マイナスを招く面はより大きくないのだろうか?

ラオスの、カンボジアの田舎でも今では人々は携帯電話を持ち、パラボラアンテナを立てて衛星放送さえ視聴できる。まともな医療も保障されていない、時代遅れの衛生面での慣行、インフラのお粗末さは強調しても強調しきれないのにである。 産業らしい産業がないそんな地方に経済統合化はスマートフォンやテレビなどの都会の繁栄文化的物質経済を持ち込む、そのために若者や壮年層は働きに都会へ出ていく、さらにマレーシア、タイ、シンガポールへ違法合法に関わらず出稼ぎに出て行ってしまう。 こういったことはこれまでもあったし、これからはより激しくなるであろう。こういう潮流は確実に地域のあり方に変化を起こす。

アセアン(ASEAN)統合化で観光客を呼び込める、確かに一部はそうである。例えばカンボジアのシェムリアップような場所は例外である、アンコールワットがあるから。多くは旅行される側として、金儲けに長けた一部の人たちを潤す、例えばビエンチャンのある地区にはそういう界隈ができている。 しかしその波及効果は薄い。国の中に富めるものと貧しい者の格差をより作っていく。なぜならこうした国々では所得や資産に掛ける税システムが非常にお粗末だからです。

アセアン(ASEAN)統合化を推進する人たちは、ほとんど全て経済効率化の視点であることは疑いない。これはシンガポールでもタイでも論者の視点は変わりはないはずです。 他国の民衆の暮らしや文化や生活のあり方を研究する学者・研究者の意見はほとんどと言っていいほど、報じられない、アセアン(ASEAN)官僚の意思決定に入っているとは思えない。そもそもマレーシアではアセアン(ASEAN)の国々を研究するような学者・研究者はごく少ない、大学にビルマ語やベトナム語を専修する課程さえない、ラオ語やクメール語に至っては言うまでもない。これでは研究者は育たない、マレーシアではこの種の分野ではまず食っていけない、故にほとんど研究者は育たないと言える。

ある国のある地域の開発を行う場合、ほとんどが企業家や政治家や官僚側の発想と利点から行われている、 本来地域の人たちの主張及び経済利点から離れ地域や民衆を知る学者や研究者の観点が是非必要なのにこれがいかにも不足しているのが、現在のアセアン(ASEAN)経済コミュニティーの進め方だと、イントラアジアは捉えています。

このサイクルがアセアン(ASEAN)を政治的うたい文句及び経済上の観点だけで推進することとなっている。 
ミャンマーとフィリピンの接点ってなんだろう? ミャンマーにとって隣のバングラデシュとインドの方がはるかに接点は多い。カンボジアとインドネシアの歴史的民族的接点? マレーシアとラオスの歴史的民族的接点? 考えても浮かばない。 

アセアン(ASEAN)10か国のグループ化、それ自体は優れたアイディアであり、東南アジアという”人工的に作られたアイデンティティ”であっても、それ自体に反対するものではない、現代世界では避けて通れないブロック化構想だと思う。 その上で Intraasia はアセアン(ASEAN)の統合化を進めるスピードとあり方に違和感を持つものである。
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