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「新聞の記事から」は日本人が興味を抱きそうなことだけを対象にしていません。幅広くマレーシアを姿を伝えるためにニュースを選びその解説を加えています。

(画像はM.I. さんの製作です)

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8月29日のマレーシア記事

【内務省は "Bersih 4" という単語表現及びそれを載せたあらゆる物品を禁止にした】
Bersih 2.0(淨選盟2.0組織) が主催して行うこの週末の Bersih 4 集会と行進の直前である28日、内務省は Bersih 4 に関する物品を全国的に禁止すると発表しました。これには参加を呼びかける品々、"Bersi 4" というロゴの入ったTシャツなどの衣料、Bersih4のカラーである黄色が含まれる。

司法庁(検察)のサイトによれば、この禁止令は印刷報道と出版法に基づいて8月27日に通告されて29日から実施となる。禁止令は内務大臣が発令した形となっている。
禁止令の条文の中には例えば次の文がある: 集会に結びつくような、Bersih 4 の単語を含んだあらゆる黄色い衣料、あらゆる印刷物とパンフレット

この禁止令は、2011年Bersih 集会の直前に禁止通告されたものと内容的に相似している。

この週末の Bersih 4 集会は開始から解散まで34時間続けて行う計画となっている。(注:だから泊まり込みで参加する人たちもいる)。 クアラルンプール中心部以外に、コタキナバルとクチン、及び他国でも同時に行われる計画です。
警察は、Bersih 4 集会と行進は違法活動であるとして、取締り行動に出ることを発表している。

この禁止令に対して、Bersih 2.0(淨選盟2.0組織)の議長は声明しました:それなら我々は 単語を “Bersih 4.0” に変更することにする。(注:内務省は"Bersih 4" を禁止するとしているから)

(Intraasia 注:こういう非政府的なネット主体のニュースメディア及び外国通信社記事だけを読んでいる限り、政府の意向を反映したであろう内務省と警察の対応はまるで中東のどこかの国かと錯覚させるような思いを抱かせることでしょう。ところが次の記事のような分析と事実にも目をむける必要があります。
今日の夕方のネットニュースの写真を見ると、黄色いシャツ姿の参加者で道路が埋まっている、すごい数の参加者であることがわかる。)

【民間調査機関が示す Bersih 4を主として支持する層の姿】

(マレーシアでは、マスメディアによる例えば内閣支持率、政党支持率のような直接的な世論調査は行われない、少なくともこの20数年間一度も目にしたことはない。主要新聞はどこも親政府路線であることから、内閣の支持率が下がったことを具体的に数字で示すような記事は全く載せない、それほど親政府路線ではない華語紙でもそういう調査は載せたことがないはず。)

(民間の独立した研究団体、調査機関といわれる) Merdeka Center は、8月15日から21日に渡って Bersih 4集会に関する市民の捉え方を調査しました。調査方法は、半島部の有権者 1010人を無作為抽出して電話による調査を行いました。被調査者の民族別比率は、マレー人が60%、華人が31%、インド人が9%です。以下の数字と内容はその発表からです:

マレーシア国民の間では、Bersih 4に関して意見が分かれている。Bersih 4を支持する多くの人たちは、都市部に住む非ブミプトラ層であり、またインターネット使用者である。
調査に答えた国民の 47%は Bersih 4を支持しなかった、一方43%がBersih 4に支持を表明した。

「調査結果からMerdeka Center は次のように捉える、半島部の有権者は民族的及び社会経済境界によって二極化している。」
「Bersih 4は参加者数からいえば多くの人数を引き付けるであろう、これは予想以上のBersih 4物品の売り上げと寄付金から示されている、一方参加者は都市部のインターネット好きな非ブミプトラ有権者が多いであろうことを調査結果が示している。」

(返答した)華人中の81%もがBersih 4を支持すると答えたのに対して、(返答した)マレー人の70%がBersih 4に反対すると答えた。
また都市部の返答者の51%が支持すると答えたのに対して、田舎部の返答者の 57%が反対すると答えた。

反対した人たちの半数以上が、Bersih 4集会での暴力と混乱を心配するとしている。また中には、ナジブ首相が辞任するようなことになれば、マレー人界がふちに追いやられてしまうと心配する人たちもいます。

Bersih 4集会の支持者があげた大きな理由としては、選挙過程と国会のような機構における向上を要求する理由が39%あった、次いで政府への不満を表明する理由が25%あった。ナジブ首相の業績に不満の理由が 13%、その他。

(Intraasia 注: Bersih 2.0(淨選盟2.0組織)及びBersih 4 に対して、政府とUMNO指導者層が公言している、取っている態度は、まさにこの調査結果を裏付けるものといえる。政府とUMNO指導者の思考と態度は西欧思想からいえばほとんど受け入れられないのは明らかです。非常に権威的で表現の自由抑圧的です。しかしなぜ政府とUMNO指導者がこういう思考と態度に出られるか、それはUMNO支持層を核としたマレー界の中堅層から草の根層は都市部市民層を中心とした思考と行動を支持しないとの確信があるからです。例えPAS党支持の草の根支持者でも、マレー界の深層は都市部的思考と行動にはならない。 一方華人は都市部市民層に人口比率以上に多い。こういうことから、政府UMNO指導者たちは、ナジブ首相が退陣すればUMNOに大きな影響が起き、しいてはマレー人界の支配を危うくさせるという論点を積極的に出している。 これは民族感情に訴える戦術ともいえる。
こうして内務省と警察はこれほど強硬な態度を取るわけです。 マレー大衆紙や主要英語紙では、政府UMNO指導者の論がいつも第一に紹介され、Bersih 2.0(淨選盟2.0組織)や野党陣営の主張は片隅に載る程度です。同質的な環境にある郡部の人たち、ネット世界に親しんでいない人たちに、Bersih 2.0(淨選盟2.0組織)のような主張は届きにくい)

【華人団体の毎年恒例の抗日記念碑前での儀式】
(華人界の諸団体は合同で、クアラルンプールの主要華人墓地である広東義山にある、第2次大戦時の抗日記念碑前での儀式を毎年恒例として行っている)

8月26日に行われた、抗日戦士を称え追悼するこの式典で、華人団体・組織の総連合である華総の会長は演説する:日本は第2次大戦時に犯した罪悪に対する責任を示すべく、ドイツを見習って誠意をもって陳謝し、且つ行動を持って陳謝すべきである

今年の儀式には、中国の抗日戦士代表団の一行13人も参加しました。中国民政省の副大臣は述べる、以下は抜粋: 「当時、華僑の青年3千人が南洋華僑抵抗団を組織して、中国に戻り抗日戦線に加わった。」 「正義の戦争は邪悪に勝利し、英雄的な中華民族は世界の尊敬を得た。」 

今年の儀式に参加した諸団体の代表は、スランゴール州・クアラルンプール福建義山(墓地のこと)にある、中華民国男女同胞受難塚に献花しました。その後広東義山を訪れました。

主な出席者(いくつも団体名とその長の姓名が列挙してあるので抜粋すると:
中国大使館の領事官、華総の名誉会長、マレーシア中華総商会の副会長、マレーシア中国友好協会事務局長、マレーシア七大郷土出身団体協調委員会の議長、マレーシア海南連合会の会長、クアラルンプールスランゴール州中華堂会長、スランゴール州クアラルンプール茶陽会館会長など、 (掲載写真には50人ほどの参加者の記念撮影が載っている)

(Intraasia 注:これまでにも書いたように、アジア太平洋戦争中にマラヤ・シンガポールを占領した日本軍が犯した蛮行に対して、その最大の被害者である当時の華僑、現在の華人界が追悼儀式を行うことは理解できるし、戦後日本がすべきであった賠償は、国家間の無償援助という形のために直接の被害者に賠償は届かなった事実は忘れるべきではない。彼らが日本を批判する中には聞くべき点もある。 
その一方、ほとんど毎年ぐらいこの種の記事を読んでいると、近年とみに中国の姿を感じる。マレーシア華人界の独自の主張というよりも、中国的歴史観を写しだした日本批判視点です。抜粋した華総の会長の主張はもっと長く、それを読めば、一体どこが中国のそれと違うのというぐらい相似している。 こういう催しに出席する華人界の名のある人物たちは、中国性(Chineseness) が前面に出ており、中華思想の匂いを強く感じる。もちろんマレーシア華人がこういう人物たちばかりということではない、参加する団体は華人界の団体組織の一部に過ぎない。 毎年その場に集まる人たちはいつまでもこの種の中国的観点の批判を止めることはないだろう。 そして日本は1960年代中頃までの間に、やるべきことをやらず、認めるべきことを認めずに責任転嫁を行ったつけを今もひきづっている。この不毛な繰り返しは一体いつまで続くのだろうか、とこの種の記事を読むたびに思う)

【円とリンギットとの為替レート(外為相場)】

1万円を銀行で両替すると RM 341.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 413.1を入手します。
シンガポール$100 を同様に両替すると RM 295.1 を入手します。

(Intraasia 注:外貨相場は外為専門家であっても近い将来を正確に予測できないことは数々の事例から明らかです。今年初めの時点で、今回のような大幅なリンギット下落を予測した専門家は1人もいないはずです。エコノミストや外為専門家の中には、現在のリンギット弱化現象は年末まで続くという見方の人が少なくないようです。世界的な米ドル上昇傾向、石油価格の低迷によて産油国マレーシアに悪影響、主要輸出品パームオイル価格の低迷、国内政局の混迷化などの要因があげられている。 とはいえ外為相場ですから、100%近い精度はありませんな)

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