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「新聞の記事から」は日本人が興味を抱きそうなことだけを対象にしていません。幅広くマレーシアを姿を伝えるためにニュースを選びその解説を加えています。

(画像はM.I. さんの製作です)

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6月20日掲載のマレーシア記事

【国会議員選挙区2か所で行われた補欠選挙は、Barisan Nasional (国陣) 陣営が議席を維持した 】 - 6月19日の記事
(国会議員選挙区の2か所でそれぞれ現職が死亡したことによって補欠選挙が行われた)

ペラ州 Kuala Kangsar 選挙区とスランゴール州 Sungai Besar 選挙区で6月18日に投票が行われ、即日開票されました。
両選挙区とも、Barisan Nasional (国陣) 陣営のUMNO(マレー与党、名称は統一マレー人国民組織)の候補者が当選して、議席を維持しました。投票率は74%と71%でした。

スランゴール州 Sungai Besar 選挙区: UMNO候補者が9千票を超える票差で勝利。前回2013年の総選挙時は わずか400票差で勝ったので、Barisan Nasional (国陣) 陣営の大勝が明らか。

ペラ州 Kuala Kangsar 選挙区: UMNO候補者が 7千票の票差で当選。 前回2013年の総選挙時は 1千票差で勝ったので、この選挙区もBarisan Nasional (国陣) 陣営が大勝。

両選挙区とも 希望連合 (Pakatan Harapan)陣営の Parti Amanah Negara(国家信頼党)候補者とイスラム政党 PAS候補者は UMNO候補者に大きく差をつけられて敗れた。

ナジブ首相は両選挙区の勝利を祝い、有権者に感謝する演説の中で、選挙民はマハティール元首相の嘘を拒絶した、と述べました、「有権者は、マハティール元首相が画作した、実現不可能な元敵陣営との連合を拒否した。」

(Intraasia 注: ナジブ首相の疑惑問題のような争点はしょせん選挙では決め手にならないということをあらためて示したということでしょう。とりわけ両選挙区とも都会型選挙区ではない。 これまで野党陣営に大きく振れていた華人界は Barisan Nasional (国陣) 側に戻りつつあると、ある新聞は分析している)

【円とリンギットとの為替レート(外為相場)】 
- 6月18日のレート
1万円をある大手銀行で両替すると RM 383.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 401.8 を入手します。
シンガポール$100 を同様に両替すると RM 298.1 を入手します。

(Intraasia 注: 驚くぐらいの率で円が対リンギットで上昇している。 対リンギットで 3.8 を上回る レートは随分と久しぶりの好レートといえる。これはひとえに対米ドルでの円高のおかげでしょう。日本人旅行者にとっては結構なことに間違いない。しかし国際金融資本が演じるマネーゲームの中の一時的円高局面でしょうから、こんな良い率が長く続くとは思えませんなあ)

【アセアンは中国に立ち向かうことを再び拒んだ】 - 6月17日の記事
(先週、6月13日の週、行われたアセアン(ASEAN)-中国特別外相会議に関して、欧米のメディアがいくつかの記事を載せていた。日本でも報道されたのかどうかは知りませんが、こういう出来事はその性格上、マレーシアでは多くの一般市民からの関心を引くことはないといえる。とりわけ補欠選挙があったのでなおさらですね。 しかしアセアン(ASEAN)を考える、状況を知るうえで重要なニュースです。そこで外報メディアの記事から 2,3抜粋しておきます。 次の記事は確か Forbes の記事です)

中国の雲南省で6月14日にアセアン(ASEAN)-中国特別外相会議が開催された。
この会議では、南シナ海における中国の最近の行動をめぐるできごとに対して、アセアン(ASEAN)諸国は深刻な関心を持っているとして、外相たちはいつもとは異なる強い表現のコミュニケ(共同声明)を発表しました。ところが発表した数時間後にそのコミュニケ自体が取り下げられてしまった。

コミュニケを公表したのはマレーシア外務省であり、数時間後にそれを取り下げたのです。その理由として、コミュニケ文面に修正が早急に必要である、修正後に新しくコミュニケを発表するというものでした。 しかしアセアン(ASEAN)はその後共同声明を発表しませんでした。

一度は発表されたアセアン(ASEAN)からの共同声明には次のような文句がある:
「我々は、南シナ海における最近のそして進行しているできごとに重大な関心を表明するものである。このできごとは信頼と信用を崩し、緊張を増した、そしてこのことは可能性として南シナ海の平和と安全と安定を脅かすことになりかねない。」

一方中国側はこの共同声明に関して、メディアが過度に取り上げている、出されたコミュニケはアセアン(ASEAN)の公式文書ではないと、主張しました。
以下略

参考: 次の図表は Al Jazeera の記事に載っている地図を勝手にダウンロードしたものです。
southchinasea-spratly.jpg

(Intraasia 注: 図中の丸印は中国が埋め立てた岩礁または滑走路などを建設した岩礁の位置を示している。 中国が一方的に主張して支配している領海域のラインがいかにマレーシアのサバ州サラワク州に近接しているかが、皆さんにもおわかりになりますね。同様にこの領海ラインはフィリピンとベトナムとマレーシアの各領海をぐっと狭めている。

別の外報記事を読むと、 中国側は親中国的なラオスなどを通して影響力を行使してコミュニケの内容に要求をつけたようです。 そのためかどうか、アセアン(ASEAN)-中国特別外相会議の最後に記者会見に登場するはずだった、アセアン(ASEAN)側のシンガポール外相は現れず、中国外相だけが記者会見に現れたとのこと。 こういうこと自体が外交交渉上異例でしょう。
次はまた別の外報記事からです。

【アセアン(ASEAN)側が南シナ海について態度を変えた責任は中国にある】 - 6月19日の記事
中国の南シナ海における人工島建設に警鐘を鳴らす共同声明をアセアン(ASEAN)が引っ込めたという、6月16日に起きた外交的なUターンは、中国が圧力をかけたことが責められるべきである。
アセアン(ASEAN)-中国特別外相会議の終わりに、混乱した出来事が起きたのは、中国による脅しが原因だとの非難を生んだ。

(一度出して引っ込められた)共同声明では、土地の埋め立てを緊張の源泉であると特定している、これは明らかに中国の行った大規模な人工島建設に言及している。
マレーシアが出して引っ込めた共同声明の後、いろんな参加者の間には、相反するような説明が現れた。

シンガポールの英語紙 Straits Times は次のように報じた: (一度出して引っ込めた)共同声明は中国によって断念させられた。 中国はアセアン(ASEAN)内の複数の友人国を通して妨げるようにロビー活動をした。  
同紙はまた、 ”マレーシアが出した共同声明は、とりわけ アセアン(ASEAN)のオリジナル加盟国5か国+ ベトナムによる、中国の粗雑で傲慢な振る舞いに対する大きな不満の表明である” との、アセアン(ASEAN)官僚の言葉を引用しました。

フィリピンによれば、 強い表現を含んだ共同声明に関してアセアン(ASEAN)内には最初一致した支持があったとのことです。「アセアン(ASEAN)外相たちは、その共同声明の発表に同意した。」 とフィリピンの外務省スポークスマンは語る。「マレーシアが発表したことはミスによるのではない。」

一方インドネシアはメディア向けに声明を出して、「アセアン(ASEAN)外相が発表した共同声明は間違って公表された」 と述べました。

中国はというと、(一度出された)アセアン(ASEAN)側の共同声明には一致した支持はなかったと主張する内容で応じました。

今回のできごとは、南シナ海で劇的に拡張する中国に対してアセアン(ASEAN)側が統一戦線を組んで対応できない、また一つの例を示すものだとの見方が広く流れています。

アセアン(ASEAN)メンバー国のフィリピンとベトナムはとりわけ批判的ですが、ラオスとカンボジアは巨大な隣国である中国の肩を持ちがちであると、一般に捉えられている。アセアン(ASEAN)議長国は毎年交替する仕組みであり、今年2016年はラオスが議長国です。

(Intraasia 注:アセアン(ASEAN)は欧州連合EUとは異なるあり方を模索している疑似的な共同体です。 共同体といっても共通通貨の導入、諸所の面における統一基準化の施行、共通な体制理念を追うのではなく、もっぱら経済的繁栄の共有を目指す。 ただ現実は10か国の加盟国間の格差は激しい、もっともEU内の格差も激しいですけど。
 経済的繁栄の鍵を握っているのが、アセアン(ASEAN)域外の中国であるというのが、かなりの皮肉な現実です。マレーシアの貿易相手国は今では中国が圧倒している、中国の隣国であるラオス、カンボジア、ミャンマーは日常品からインフラまで中国が目に見える形でかかわっている。 この現実の下、アセアン(ASEAN)は南シナ海問題に結局統一した足並みをそろえて中国に毅然とした態度を取れない。
Intraasia は以前から独自に報じてきたように、南シナ海問題は既に1990年代から起きていたのです。このように Intraasia の、南シナ海において覇権を強める中国への批判は、東シナ海での出来事に触発されてのものでも、ナショナリズムに基づいたものでもありません。基本的にアセアン(ASEAN)を応援する立場からのものです。)




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